日本初! 屋内デジタルサイネージにおけるインプレッション計測の実証実験

株式会社LIVE BOARDとNTTテクノクロス株式会社は、オフィスビルを対象とした屋内デジタルサイネージのインプレッション(広告視聴数)計測モデル確立に向けた実証実験を実施する。

インプレッションという概念

近年、オフィスビルや商業施設におけるデジタルサイネージ設置の需要が高まる一方、設置後の効果的な活用法や費用対効果という課題が浮上。そんな中、デジタルサイネージの空き枠を広告枠として販売する方法が注目されている。

2019年2月設立のLIVE BOARDは、媒体社との協業や独自の媒体開発により、家庭以外の場所で接触するデジタルサイネージを活用した広告媒体「DOOH」の広告枠数を大きく伸ばした。また、インプレッションという概念をOOH(家庭以外の場所で接触する広告媒体の総称)の領域に導入し、広告の価値を数値化することで、多くの広告主、ビルオーナーから評価を得ている。

このたび、LIVE BOARDがもつDOOH広告の知見と、NTTテクノクロスがもつ画像解析の知見をもとに、日本初となる屋内デジタルサイネージにおけるインプレッション計測の実証実験を2020年3月9日~2020年3月27日の期間で実施すると発表した。

実証実験概要

同実験は、品川シーズンテラスのアトリウム内のデジタルサイネージ周辺で行われる。デジタルサイネージ横に設置したカメラでデータを収集し、広告視認数を計測。一般的な来館者データを収集するピープルカウンターと、両社がそれぞれ用意した2つのカメラ映像の解析ソフトウェアを用いて、各方式で計測したデータを比較、突合し、各方式におけるデータの特徴確認、課題抽出、インプレッション計測モデルの検討を実施するというものだ。

なお、LIVE BOARDが用意したカメラにおいては、録画は一切行わず、取得したデータの処理はデバイス内で完結し、匿名化された情報のみをサーバへ送信する仕組みである。また、NTTテクノクロスの用意したカメラにおいては、画像キャプチャしたデータをエッジ端末において処理し即時削除。エッジ端末で処理されたデータは、カウントデータとなり、個人が特定される情報は含まないとのこと。

両社ともに、来訪者のプライバシーに十分配慮しながら利便性を高めるために、一般社団法人デジタルサイネージコンソーシアムが策定した「センシングサイネージガイドライン」およびIoT推進コンソーシアム、総務省、経済産業省による「カメラ画像利活用ガイドブックVer.2.0」に準拠した運用を行うとしている。

NTTテクノクロス株式会社


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