新型コロナウイルスの拡大が止まらない。いまや中国やアジアにとどまらず世界中に影響を及ぼしている。
米国も例外ではなく、ここ数日でウイルス感染者の数は着実に増えている。そのため人との接触を避けようとする動きが顕著になってきているが、米国の宅配スタートアップPostmatesとInstacartはこのほど「接触なしデリバリー」のオプションを取り入れた。
・配達方法に追加
Postmatesは食品やグローサリー、アルコール飲料などをピックアップして届けるオンラインデリバリーサービスを展開している。
注文などサービス使用方法はこれまで通りで、最後の配達方法の選択のところでドロップオプションも表示される。ドロップオフを選ぶと配達員は、注文の品を玄関先に置く。
・写真で配達完了をお知らせ
一方、Instacartの「Leave at My Door Delivery」も同様に顧客の玄関先に品を置く。こちらは、実際は新型コロナウイルス対策としてではなく、ユーザーにフレキシビリティーを提供しようと、数カ月前から米国とカナダの一部の顧客を対象にテストを行なっていた。
配達の時間までに帰宅できない、ドアベルを鳴らして欲しくないといった活用ケースを想定してテストしていたが、特にここ1週間で利用が増えたという。そのため、急きょ全ユーザーがこの新機能を使えるようにした。
これは、配達員がウイルスを持っているかもしれないという不安に応えるもので、あるいは顧客が自らを隔離しているときにも使える。配達員は荷物を玄関先に置くと、その写真を撮って顧客に送信する。
スーパーなどに行くのもためらわれるような状況になりつつあるいま、こうしたサービスは市民の暮らしを支えるものになりそうだ。
(文・Mizoguchi)
- Original:https://techable.jp/archives/118877
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi
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