2019年における世界全体のウェアラブル端末出荷台数は3億3,650万台で対前年比89%増とほぼ倍増しました。AirPodsシリーズとApple Watchの販売が好調だったAppleが、シェア31.7%でトップに立っています。
AirPodsなどのヒアラブル端末が大きな伸び
調査会社IDCは、2019年第4四半期(10月〜12月)と2019年通年の、世界におけるウェアラブル端末(ヒアラブル端末を含む)の出荷台数の調査結果を公開しました。
なお、IDCはヒアラブル端末を、ステレオワイヤレスイヤホンのうち、音声アシスタント操作機能、健康・運動情報記録機能、翻訳機能、ノイズ低減だけでなくオーディオ調整機能などを有するもの、と定義しています。
ウェアラブル端末全体では、2019年通年の出荷台数は3億3,650万台で、前年の1億7,800万台から89%の大きな伸びを記録しています。
製品カテゴリ別に見ると、割合が最も高かったのは1億7,050万台を出荷したヒアラブル端末で、50.7%と約半数を占めています。
次いで、腕時計型がシェア27.5%、リストバンド型が同20.6%で続いています。
各カテゴリとも、2018年から出荷台数を大きく伸ばしており、特にヒアラブルは対前年比250.5%と劇的な伸びを記録しています。対前年比の伸びは、腕時計型が22.7%、リストバンド型が37.4%でした。
2019年第4四半期、Appleが36.5%のシェアを獲得
ホリデーシーズンを含む2019年第4四半期のウェアラブル端末の総出荷台数は1億1,890万台で、2018年の6,530万台から82.3%と大きく伸びています。
メーカー別では、4,340万台を出荷したAppleがシェア36.5%で、2位以下に大きな差をつけてトップに立っています。Appleは前年同期比119.9%と、2倍以上となる伸びを記録しました。
2位以下は、Xiaomi、Samsung、Huawei、Fitbitが続いており、各メーカーとも前年同期比で出荷台数を伸ばしています。
Appleの好調についてIDCは、AirPods(第2世代)、AirPods Pro、Apple Watchシリーズ、Beats製品が幅広い価格帯で販売されたことを挙げています。
ただし、腕時計型カテゴリで28.5%(2019年通年)と大きなシェアを持つApple Watchの出荷台数は、前年同期比で5.2%減少しています。IDCは、その原因を供給不足のため、と分析しています。
2019年通年でもAppleが圧勝、前年比3ケタの伸び
2019年通年のメーカー別シェアでも、Appleが31.7%でシェアトップを獲得しています。Appleのシェアは、2018年の27.0%からさらに伸びています。
Appleの通年出荷台数は1億650万台で、2018年の4,800万台から121.7%の大きな伸びを記録しています。
2位以下はXiaomi、Samsung、Huawei、Fitbitと続いており、各社ともに2018年から出荷台数を伸ばしています。
2020年の新モデルにも注目
AirPodsシリーズについては「AirPods Pro Lite」と噂されるモデルが、2020年前半に発売されるのではないかと伝えられています。
2020年秋の発表が見込まれる「Apple Watch Series 6」では、耐水性能と処理速度が向上するほか、心筋梗塞の兆候を警告する機能、血中酸素飽和度の測定機能が追加されると報じられています。
Source:IDC
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-278334/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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