NTTドコモが、沖縄の那覇空港で『15%しか守れないスマホケース』を展示しました。
その名の通り15%しか保護されていないこの不完全なスマホケースは、海岸に漂着したいわゆる海洋ゴミから作られています。
ドコモが伝えたかったこと
『15%しか守れないスマホケース』は全部で6種類。ドコモでは沖縄県恩納村のビーチでゴミを回収。スマホケースは、プラゴミをリサイクルすることで完成させています。
『15%しか守れないスマホケース』は、ゴミに足をとられ海鳥に食べられてしまうウミガメの赤ちゃん、ゴミを食べてしまった海鳥、被害を受けるサンゴなど、海洋ゴミによって影響を受けている海の生き物が描かれています。
15%しか守れないスマホケース、この15%という数字は、海に流れ日本へ漂着したゴミのうち回収できたゴミの割合を表しています。
ドコモでは『15%しか守れないスマホケース』の販売予定はないとしています。彼らは販売予定もないスマホケースを作り展示することで、海洋プラスチックゴミの深刻さを訴えています。
ダイバーとして思うこと
私はダイバーとして、10年以上毎年沖縄の渡嘉敷島に行ってダイビングをしています。
ダイビング中に「あ、クラゲかな?」と思ったものがビニール袋だったことはよくあります。温暖化の影響もあるでしょう、年々白くなって死んだサンゴの範囲が広がっています。
海を愛するダイバーや、そこで働く地元の人、インストラクター、ビーチで働く人たちは、絶対に海を汚しません。ゴミを見つけるとすぐに回収し持ち帰りますし、ゴミを持ち帰らない観光客に注意をします。定期的なクリーン活動も、しょっちゅう行っています。
そんな姿を見てるからこそ、海を汚しているのは海と共に生活しない人たちではないのか、目の当たりにしない事でどこか関係ない話に思える、その自覚のなさが海を汚していくのではないか、と思うことがあります。
だからこそ、今回のプロジェクトの展示が空の玄関でもある那覇空港だったことが、大きな意義を持つと思いました。
沖縄に来て海を楽しみ、その素晴らしさを実感した時だからこそ、その海を守るために自分たちにできる事、日常生活で気をつけることがあると、意識を変えることが出来るのではないでしょうか。
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もちろん海岸にたどり着くゴミには、海外のものもたくさんあります。決して日本だけの問題はありません。世界的な対策が必要な問題です。
でも、海に囲まれた国に住んでる私たちだからこそ、率先して、一人一人が出来ることを考える。その小さな意識が、私たちの大好きな海を守っていくのではないでしょうか。
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- Source:bouncy / バウンシー
- Author:大村宗資
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