バーチャルリアリティを用いた企業向け研修導入支援・制作を行う株式会社エドガは、慶應義塾大学病院、精神・神経科の佐渡充洋医師チームと連携し、不安障害の治療にマインドフルネスの要素を取り入れた暴露療法用VRコンテンツの共同開発プロジェクトを開始したことを発表した。
・曝露療法+VR
これまでにも同社は、企業の人材育成や採用活動で活用されることを想定したビジネス向けVRコンテンツの視聴・体験環境を提供するプラットフォームシステム等の開発に携わってきた。
今回発表されたVRコンテンツは、不安障害のなかでも、パニック障害や広場恐怖を主な対象としたもので、慶應義塾大学病院の佐渡医師との連携のもと、パニック障害の治療として効果的と言われる「曝露療法」の手法にVRの要素を取り入れたプログラムになっているという。
・マインドフルネスの考え
特に、VRコンテンツの中に「マインドフルネス」の要素を取り入れているという点が同コンテンツの大きな特徴。
マインドフルネスの特徴である「ありのままに受け入れる態度および方法」を前提としており、「不快な経験・感覚があっても大丈夫」という自己肯定感を生み、植え付けるためのトレーニングツールとして使用できるという。
暴露療法は、あえて患者が恐怖を抱いている物や状況に直面させることで、過剰反応を緩和する治療法だったが、臨床現場で行うことは容易ではないとされていた。
VRを使用することで、患者がパニックに陥りやすい環境をよりリアルに再現することが可能になる。その結果が治療効果を高めることが期待できるため、VRを活用した暴露療法は今後より注目を集めていくことが予想される。
- Original:https://techable.jp/archives/119283
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:kawaguchiasuka
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