中国のApple製品生産工場、ほぼ通常通りにまで回復~アナリスト指摘

foxconn フリー素材 flickr
 
新型コロナウイルスの影響によって、中国にあるApple製品の生産工場は稼働が一部止まっていたものの、現在はほぼ通常どおりの生産体制に回復したことが分かりました。

日本でも3日後に受け取り可

Loup Venturesのアナリストであるジーン・ミュンスター氏によると、現在Appleを牽引する製品――iPhone11の64GB、iPhone11 Proの64GB、AirPods Pro、AirPods(第2世代)――の在庫が、直近2週間の間に世界13カ国で著しく回復したようです。Loup Venturesは2月中旬から在庫状況をチェックしていました。
 
とりわけiPhoneについては、ピークとなる3月4日時点で平均6.7日待ちだったのが、現在は平均2日まで短縮しています(日本では3月19日の執筆時点でiPhone11の64GBが全色3日後に受け取り可)。AirPodsも同様に、ピークの平均10.6日待ちから現在は平均7.4日待ちとなっています。
 
待ち時間が短縮したのは、供給が増えたというよりも、中国での生産ラインが通常通りに稼働し始めたことが大きい、とミュンスター氏は指摘しています。

Foxconnは近年最大級の収益下げ幅

iPhoneの組み立てを請け負うFoxconnは当初、2月10日に中国本土の工場を再稼働する予定でいたものの、一部従業員を隔離する必要が生じたことなどから、操業の本格的な再開に遅れが指摘されていました。今回の新型コロナウイルス問題で、Foxconnの2月収益は、過去7年間で最も大きな下げ幅を記録したことが明らかになっています。
 
工場の本格的な再稼働は3月末までに行うと言われていましたが、ジーン・ミュンスター氏の指摘が正しければ、ほぼ通常通りの量産体制に回復したとみて良さそうです。
 
 
Source:Loup Ventures,AppleInsider
Photo:Flickr-iPhonedigital
(kihachi)


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