Appleが欧州と米国にマスク数百万枚を寄贈、クックCEOが医療者に感謝のツイート

欧米や米国での新型コロナウイルス感染拡大が急速に悪化している。そうした中、医療や衛生の職員が使用する医療備品の不足が問題となっている。

そうした事態を受け、Appleが欧州と米国の衛生当局にマスクを寄贈した。ティム・クックCEOがツイッターで数百万枚の寄贈を明らかにするとともに、最前線で対応にあたっているヘルスケアのスタッフたちに感謝の意を示した。

・米国へは200万枚

マスク寄贈については「数百万枚」としか書かれていないが、米国のマイク・ペンス副大統領は記者会見で、Appleが「N95マスク」200万枚を寄贈したことを明らかにした。

N95マスクは米労働安全衛生研究所の規格をクリアしているもの。飛沫の侵入を防ぐとされていて、検体の採取や患者の治療にあたる医療従事者にとっては必須のものだ。

日本でも不足しているが、欧米では患者の急増が著しく在庫不足がかなり深刻だ。イタリアなどでは医療従事者の感染例が相次いでいて、そうした意味でも今回の寄贈は何にも変えがたいものといえる。

・最前線で働くヒーローたち

また、クックCEOはツイートを「To every one of the heroes on the front line, we thank you(最前線で働いているヒーローの皆さん1人1人に我々は感謝している)」という言葉で締めくくっている。

確かに、感染のリスクを負いながら検査や患者のケアにあたり、しかも患者急増のためにハードな労働を余儀なくされていることを考えた時、クックCEOの言葉は多くの人の気持ちを代弁するものだろう。

もっとも、感染拡大抑制のための取り組み、必要な医療機器の製造、影響を受けている人々へのサポートなどさまざまな企業が協力している。こうした動きは今後も広がりをみせそうだ。

(文・Mizoguchi)


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