Googleが情報ポータルを公開し、IBM、Amazon、Microsoftらがコンピューティングリソースを提供するなど、米テック大手が矢継ぎ早に新型コロナへのアクションを起こすなか、これまでFacebookに目立った動きが見られなかった。
ここにきてFacebookは、世界で利用されているMessengerを新型コロナの情報共有に役立てようとの姿勢を見せている。すでにアルゼンチンの保険省が最新情報配信に役立てているほか、ハッカソンを通してさらなるソリューション開発を企てているようだ。
・Messenger上に情報共有プラットフォームやヘルプラインを開設
次々と刷新される新型コロナに関する情報。人々が行動指針としていることから、信頼できるものを提供することは、公的機関の責務でもある。誰もが利用しているMessengerならアクセシビリティが高く、情報共有プラットフォームとして最適だろう。
Facebookは、政府や国連の保健機関にMessengerの機能を提供することを発表しており、アルゼンチンの保健省は試用を開始しているようだ。同省は、Messengerを介して国民から寄せられた質問に回答し、24時間体制で信頼性の高い情報を提供している。
ほかにもパキスタンの国民保険サービスなども、Messengerを活用して情報共有プラットフォームやヘルプラインを開設しているとのこと。
・自動応答システム含むソリューション開発をハッカソンで
最新情報やソーシャル・ディスタンシングなどの啓蒙を効率よく提供するためには、自動応答システム含むソリューションの開発が欠かせない。グローバル、あるいはローカルでのメッセージングソリューションを開発すべくFacebookは、オンラインハッカソンの開催を予定している。
ハッカソンの参加者は、Facebook Liveによるチュートリアルや、そのほかさまざまな教材コンテンツへのアクセス権が得られるようだ。ハッカソンで入賞すると、Facebookエンジニアの協力のもとソリューションの実装に移る。
ちなみに入賞者は、「F8 2021」への招待状が贈られるとのことで、腕を役立てたい開発者の方はぜひ応募してみてほしい。
- Original:https://techable.jp/archives/119922
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:YamadaYoji
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