その手があったか!逆転の発想で生まれた”くそスマート”な自転車盗難の防止術

日本で最も多発している犯罪は「自転車の盗難」

警察庁が発表している「刑法犯に関する統計資料」によると、2019年の自転車盗難の認知件数は16万8703件。2018年は約18万人、2017年は約20万人、2016年は約23万人と、件数は徐々に減りつつはある。

しかし、いずれの年も約40%が施錠中の自転車を狙った犯行だという。

鍵をしていてもダメ。では、どうすれば自転車を守れるのか?

窃盗の手口が巧妙化するにつれ、自転車の鍵もどんどん頑強になっている。街乗りしていると、デカくて重そうな鍵の掛かった自転車をよく見かける。

治安の良くない国にいくと必ず店舗の窓に設置されてる鉄格子を思い出す。

そんな自転車盗難に一石を投じたのが「鳥のうんちシール」。名前のとおり、鳥のうんちソックリの白い形をしたステッカー。

自転車を駐輪する際、サドルに貼り付けるだけで、自転車泥棒は盗むのを避けるようになるという防犯グッズ。

2015年にヴィレッジバンガードで発売されたに端を発し、今年3月初旬に、クラウドファンディングサイト「Makuake」にて自転車盗難防止グッズの「鳥のうんちサドルカバー」とともに、開発プロジェクトがスタートした。

調査:ホントに鳥のうんちに見える?

鳥のフンを公園などでよく見かけるであろう渋谷の街行く若者を中心に、「鳥のうんちシール」が本当に鳥のうんちにみえるか調査してみた。

調査方法

自転車防犯の調査用インタビューとして自身が持っている自転車に対する質問をいくつかし、自転車の話の流れへもっていく。そして、暖まったところで「僕の自転車が最近 災難にあったんです、見てくださいよ」と言って、サドルに鳥のフンシールが付いている自転車を見せる。「鳥のフンがついてるじゃないですか!」とどれぐらいの人がいうのか検証。

結果と考察

10人に声をかけて1人だけ。プロダクトの尊厳を崩しかねない厳しい結果である。

しかし、なぜ鳥のフンに思えなかった理由について訪ねたところ、この調査の欠陥点も浮かび上がった。

−−はじめ鳥のフンにみえたけど、注意して見たらステッカーっぽさが目立つ

−−サドルがデザインされているので、デザインの一部に見えて「カワイイ」と思った

−−白い部分がキレイな白すぎる。ホンモノはもっと濁ってる。これまで3回フンを落とされた私はわかる

−−サドルじゃなく、自転車の他の部分に目が行った

                ・ ・ ・

本当に効果があるかどうかはこれからわかることだが、発想は面白い。

農薬ではなく、天敵を投入することで害虫を駆除し、農作物を守るオーガニック農法のように、人の嫌いな「汚いもの」を利用して自転車を守るのは、オーガニック防犯術ともいえる。

頑丈な鍵×鳥のうんち、いわゆる「テクノロジー」×「自然」で、「自転車盗難被害を減らす」という一つの崇高な目的が達成される日は近い……ハズ。

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