3Dプリンターで出力する医療用フェイスシールドの3Dデータをオープンソースで公開

スウェーデンの3Dプリンティングソリューションベンダー3DVerkstan(3Dヴァークスタン)は、3Dプリンターとレーザーカッターで製作できる医療用フェイスシールド「#3DVFaceShield」を開発し、3Dデータをオープンソースとして公開した。

・レーザーカッターと3Dプリンターで製作できる医療用フェイスシールド

新型コロナウイルス感染症の患者数が世界的に急増するなか、医療従事者の職業感染を予防するための個人防護具(PPE)が不足している。

#3DVFaceShieldは、市販のプラスチックシートをレーザーカッターで簡単に加工し、3穴パンチで穴をあけて、3Dプリンターで出力したベルトと結合させるというシンプルな構造。

ベルト部分は、PLA(ポリ乳酸)やABSといった一般的な3Dプリンター用フィランメントを用いて、3Dプリンターで20分以内に出力できる。

これまでに世界各地の医療従事者で試験的に利用され、一定の評価を得た。

様々なフィードバックをもとに、今後、さらに改良を重ね、#3DVFaceShieldの最新版の3Dデータを随時更新していく方針だ。

・アメリカ海軍省でも医療用フェイスシールドの製造に着手

アメリカ海軍省(DON)でも、2020年3月28日、連邦緊急事態管理庁(FEMA)からの要請に対応し、3Dプリンターによる医療用フェイスシールドの製造に着手した。

3Dプリンティング技術を医療用フェイスシールドの製造に応用する動きが広がっている。(文 松岡由希子)

#3DVFaceShield


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