CIRC社製スマートドローン「G6.0」、今夏以降に日本と韓国で提供開始

KDDI株式会社とLG UplusおよびCoretronic Intelligent Robotics Corporation(CIRC)は、2020年3月25日に日本と韓国におけるスマートドローンのマーケット拡大を図るべく、業務提携契約を締結。

このたびKDDIとLG Uplusは、スマートドローンプラットフォームに対応したCIRC社製のドローン「G6.0」の提供を2020年夏以降に日本と韓国にて開始すると発表した。

高精度の位置測位、遠隔操作も可能

「G6.0」は、サイズ500mm、重量3kg以下の小型軽量。粉塵が内部に侵入することを防ぎつつ、若干の侵入があっても正常な運転を阻害しないことと、いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けないことを証明するIEC規格IP54に準拠する防水・防塵性能だ。

-10℃~40℃の環境に対応し、飛行時間は40分間を目標とする。高精度の測位を実現するRTKを利用することで、位置精度の誤差は垂直・水平方向ともに0.1m程度に収まるという。

また、同機はモバイル通信を活用し、遠隔での飛行ルート設定、飛行指示、飛行中映像監視などが可能となるスマートドローンプラットフォームに対応。同機専用のドローンポート「Nest」と併用することで作業員が現地に赴くことなく、インフラ、広域設備での監視業務や点検作業などを安全かつ効率的に実施できると期待されている。

スマートドローンPFの進化

KDDIとLG Uplusはスマートドローンプラットフォームの拡充と開発を加速すべく、2019年6月27日に業務提携契約を締結。両社はインターフェース共通化によるアプリケーションの相互利用、有人航空管制とのインターフェースの共有化、ドローン周辺機器の共同開発および4G・5G通信連携のためのモジュール・ボード共用化の検討を協業内容として、国内外ドローン市場の拡大と国際標準となるドローンプラットフォーム構築を目指してきた。

「G6.0」の提供は、スマートドローンプラットフォームの通信モジュールや接続インターフェースの共通化を実現した、同提携第1弾となる取り組みである。

3社は今後もドローンの社会実装に向け、スマートドローンプラットフォームに接続するグローバル対応の機体ラインアップを拡充していくとのことだ。

KDDI株式会社


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