カルフールが生活必需品の配送サービスについてUberEatsと提携

フランス最大手の小売企業Carrefour(カルフール)は、2020年4月、食料品や日用品などの生活必需品の配送について、オンデマンド型フードデリバリーサービスUberEats(ウーバーイーツ)との提携を発表した。

・注文から30分以内で生活必需品を自宅に配送

UberEatsは、利用者が専用スマホアプリで現在地周辺の提携店を検索し、フードメニューを選んで注文する仕組みだ。

Carrefourは、店舗で販売する食料品や日用品などにUberEatsの仕組みを活用したオンデマンド型配送サービスを開始。

利用者がUberEatsのスマホアプリかウェブサイトでCarrefourの店舗を検索し、午前11時から午後11時までの間に商品を注文すると、30分以内に届く流れだ。

また、新型コロナウイルスへの感染防止策として、UberEatsを通じて注文したすべての商品は、配達員が利用者に手渡せずに玄関前まで商品を届ける「コンタクトレス・デリバリー(非接触配達)」を導入する。

Carrefourでは、4月6日以降、パリの15店舗を対象にこのサービスを開始し、順次、フランス全土に展開していく方針を示している。

・小売企業とフードデリバリーサービスとの提携すすむ

UberEatsは、Carrefourのほか、フランスの小売企業Groupe Casino(カジノグループ)傘下の食品スーパーCasino Supermarchésとも提携し、フランス17都市を対象に、生活必需品の配送サービスを開始した。

フランスでは、新型コロナウイルス感染拡大に伴ってネットスーパーの需要が拡大するなか、生活必需品を扱う小売企業とフードデリバリーサービスとの業態を超えた提携がすすんでいる。(文 松岡由希子)

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