Appleが新コロ対策で主要都市と63の国と地域の人々の移動傾向を集計、公開

apple モビリティデータ
 
Appleは、純正「マップ」のナビゲーションデータを集計し、主要都市および63の国と地域のモビリティデータを誰でも閲覧できるように公開しました。新型コロナウイルス対策にあたる自治体や保健当局にとって役立つのではないかと期待されています。

日本では3月中旬〜下旬から人々の移動が減少

Appleのモビリティデータは、人々がコミュニティ内で「徒歩」「自動車」「公共交通機関」を利用して移動する量の変化を示したものです。
 
モビリティデータを閲覧するには、apple.com/covid19/mobilityをご参照ください。
 
日本のデータを見てみましょう。
 
apple モビリティデータ
 
2020年3月中頃〜下旬から徒歩、自動車、公共交通機関すべてが下がり始め、4月10日ほどまで下がり続けています。最も新しいデータは4月13日となっていますが、若干の移動率の上昇が確認でき、徒歩が36%減自動車が26%減公共交通機関が38%減に落ち着いています。
 
コロナウイルスの最も甚大な被害が出ている国の1つであるイタリアのデータはどうでしょうか。
 
apple モビリティデータ
 
2カ月下旬から急激に人々の移動が少なくなっており、4月13日時点で徒歩が88%減、自動車が85%減、公共交通機関が90%減となっています。

都市ごとのデータの閲覧も可

AppleのモビリティデータのWebページでは、都市ごとのデータの閲覧も可能となっています。
 
東京を見てみましょう。
 
apple モビリティデータ
 
移動が減少し始めたのは日本全土と同じ3月の中旬〜下旬にかけてですが、最終的な数字は徒歩が43%減自動車が28%減公共交通機関が45%減となっており、より顕著な変化が見て取れます。
 
Appleいわく、AppleマップではモビリティデータとユーザーのApple IDとの関連付けは行われず、Appleはユーザーの移動先に関する履歴も保存していないとのことです。

積極的に新コロ感染拡大防止に取り組むApple

Appleは、最前線にいる世界中の医療従事者へ2,000万枚以上のマスクを供給、寄付しており、サプライヤーと協力しフェイスシールドの設計と生産も行っています。また、週100万枚のマスクを最も必要とされる地域に出荷しています。
 
Appleはスタンフォード大学医学部が新しいアプリを作る支援も行いました。警察、消防、医療従事者向けのアプリで、初期対応にあたる担当者が症状を選別するのに役立ち、必要な場合は検査の予約も行うことができます。
 
また、SiriAppleマップを使った新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の情報検索も可能となりました。
 
Appleは先日、Googleと共同で濃厚接触の可能性を素早く検出するためのBluetooth技術を用いた取り組みを開始したばかりです。
 
 
Source:Apple [1], [2]
(lexi)


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