Apple、全社員参加のバーチャル会議を開催〜新コロをめぐる状況について説明

Apple イベント ティム・クックCEO
 
Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)は現地時間の4月16日、全社員参加のバーチャル会議を催し、新型コロナウイルスがAppleに与えている影響ついて、どのようにロックダウン状態から復帰するかなどを説明しました。

クックCEOはAppleは経済的に良い状態にあると強調

Apple従業員たちは3月から新型コロナウイルスの影響下にあります。中国以外の全世界すべてのApple Storeが一時的に閉店となり、従業員たちにはリモートワークが推奨されています。
 
クックCEOは、新型ウイルスのパンデミックを「不確かでストレスの多いときだ」と表現しつつも、Appleはウイルスの危機から立ち直れると信じていると強調した、と米Bloombergは伝えています。
 
クックCEOによれば、コロナウイルスのパンデミックが始まったとき、Appleは経済的に非常に良い状態にあったとのことで、同社は現在も研究開発や新製品の開発に「相当額の投資」を行い続けているとされています。
 
Appleがウイルスからあまり影響を受けていないことを示す例として、3月18日の新型MacBook AiriPad Proの発売、4月15日のiPhone SE(第2世代)の発表が引き合いに出された模様です。

ジェフ・ウィリアムズ氏も登場

Appleのバーチャル会議には、Appleで最高執行責任者(COO)を務めるジェフ・ウィリアムズ氏も登場したと報じられています。同氏は、Appleにとって健康関連技術がいかに重要かを強調した後、ヘルスケア領域の開発は「腕だけにはとどまらない」と、Apple Watch以外のデバイスもしくはサービスの登場を示唆するコメントも述べたとされています。
 
クックCEOは、今回のパンデミックはAppleが倒産寸前に追い込まれていた1998年や、2008年のリーマン・ショックによる世界恐慌の後、初代iPadを発売したときのことを思い起こさせるとも語ったとのことです。

人員削減は行わないと回答

人員削減について質問されたクックCEOは、Appleは経済的に安定しているため、ストアが閉店となっている間も従業員の賃金を払い続けると答えています。小売店舗の従業員たちは、再オープンに向けてオンライン上でトレーニングやミーティングを行っていることも明かされました。
 
いつApple従業員が仕事に復帰できるかという質問には、クックCEOは「わからない」と答えたものの、オフィスやストアが営業再開したときには、社会的距離や体温チェックなど、新型コロナウイルス感染拡大防止策が敷かれるだろうとコメントしています。ウイルス感染症の検査が行われる可能性もあるとのことですが、現時点では計画はないとも同氏は述べています。
 
またクックCEOは、Appleのこれまでの新型コロナウイルス感染症対策へのサポートについても説明したとされています。現地時間の4月16日時点で、Appleは3,000万枚のマスクを寄付し、200万枚のフェイスシールドを出荷したことがわかっています。
 
 
Source:Bloomberg via AppleInsider
(lexi)


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