米イリノイ大学、スマホで新型コロナウイルス感染がチェックできるシステムを開発中

新型コロナウイルス
 
イリノイ大学の研究者らが、スマートフォンを使って新型コロナウイルスに感染しているかどうかをチェックできるシステムの開発を進めています。

5年前にNSFより基金を受ける

同大学の研究者らは5年前、スマートフォンに機器を取り付けて病原菌を検出するシステムを開発、全米科学財団(NSF)の基金を受けました。
 
同システムは馬の呼吸器疾患を引き起こすウイルスの検出を目的として開発されたものですが、研究者らは新型コロナウイルスの検出にも応用可能であることを発見、現在開発に当たっています。

検査時間は30分。検出ツール価格は約50ドル

被験者は、綿棒で鼻孔の粘膜をこすり、そのサンプルを専用カートリッジに入れます。カートリッジ内にあらかじめ入れられていた特別な分子に対しサンプルが化学反応を起こすのを待ってから、スマホに装着したツール経由でカートリッジの中身をスマホのカメラで撮影、その画像をソフトウェアで解析して(専用アプリ、またはデータをサーバに送信する)、ウイルスが存在しているかどうかを判断する、という仕組みです。
 
イリノイ大学によれば、検査にかかる時間は約30分で、カートリッジ込みのウイルス検出ツールの価格は50ドル程度になる見通しです。
 
実現すれば、多くの人が新型コロナウイルスへの感染の有無を簡単かつ低コストで検査できるようになります。イリノイ大学の研究者らは、空港やテーマパーク、スポーツイベントや会議などでの、入場前チェックにも活用できると考えています。

 
 
Source:Daily Illini
Photo:FDA
(lunatic)


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