ウイスキーのつまみに、トースターで挑戦できる“燻製料理”が最高でした【宅飲み家電 #06】

居酒屋やバーのメニューに載っていたら、必ず注文したくなるお気に入りのおつまみってありませんか? 私の場合、それは燻製料理。シンプルな食材でも、燻すだけで素材本来のうま味がぎゅっと濃縮され、お酒の芳醇な風味を引き立ててくれるんです。

「宅飲み」でもおいしい燻製料理を楽しみたいけれど、室内に煙のにおいがこもるのは嫌だし、ベランダは狭いし……と悩んでいたところ、食材を手軽に燻製できるトースターを発見! 今回はこのスモークトースターを使って、大好きな燻製おつまみ作りにチャレンジしてみます。

■マイコン機能で、初めての燻製調理でも失敗なし!

<使用した炊飯器>
KOIZUMI
「スモークトースター KCG-1202」
価格:1万7800円(税別)

名前こそ「スモークトースター」ですが、燻製料理のほかにも、焼き魚や餃子、ノンフライの唐揚げやグラタンなどが作れます。もちろんパンも焼けるので、普段の献立に重宝しそう。

▲マットな質感がかっこいい! コンパクトなのでキッチンに置きやすいのもうれしいポイント

▲まずは燻製チップ15gを用意し、角皿中央に並べます

▲くしゃくしゃにしたアルミホイルを燻製チップが隠れるように被せ、角皿に焼き網を乗せます

▲燻製したい食材を焼き網の上に乗せ、さらに食材を覆うようにアルミホイルを被せれば、準備は完了!

調理方法はいたって簡単。取扱説明書に食材のリストがあるので、そこに記載されているメニュー番号にダイヤルを合わせて、スタートボタンを押すだけ。下ごしらえのやり方まで書かれているので、初めての燻製でも安心です。

■肉のうま味をぎゅっと濃縮! ソーセージとコンビーフの燻製

燻製料理といえば、やっぱりソーセージ。製造段階ですでに一度燻製されている食材ですが、もう一度燻製させることで燻香がより強くなるそう。

さらに「もう1つ肉料理を燻したい……」と食材を探していると、ストックしていたコンビーフの缶詰を見つけました。居酒屋メニューで見たことはないけれど、ただでさえおいしいのだからまずくなることはないはず! 今回はコンビーフもソーセージと一緒に燻してみましょう。

▲燻製前のソーセージとコンビーフ。これだけでもおいしそう……。説明書の食材リストにはなかったので、肉料理のメニュー番号にセットしてスタートします

▲待つこと20分……。燻製完了!

燻製後のソーセージは、表面がプリプリに。かぶりつくと、肉汁とともに燻香があふれ出してきます。スーパーで買える手頃なソーセージが、本場ドイツを思わせる深い味わいにランクアップしました。

▲ビールとの相性も抜群のはずですが、我が家の“ハウスウィスキー”である「I.W.ハーパー」でいただきましょう。クセが少ないので、燻製と相性がいいんです

コンビーフは、ねっちりとした食感が少なくなり、さっぱりとした味わいに。油に燻香がしみ込み、コンビーフ本来のうま味がより引き立てられています。

▲ソーセージにはマスタード、そしてコンビーフにはマヨネーズ。クラッカーにのせれば、無限に食べられるおいしさです

■ブリーチーズの食感が大変身! 外側はこんがり、内側はもっちり

さて、燻製料理といえばチーズとナッツは外せません。普段の宅飲みなら、選ぶのは6ピースチーズですが……きょうは贅沢に、ブリーチーズを燻しましょう。

▲チーズなどの溶けやすい食材は、焼き網の上にもアルミホイルをセットします。ミックスナッツは、なるべく重ならないように並べます

ブリーチーズは燻製すると表面が少し硬くなり、内側はもちもちに。今回は香りを強くしたかったため、スモークチップには桜チップを使用していますが、甘みの強いりんごチップで燻してもおいしいかも。

▲チーズはそのまま食べても、クラッカーにつけても、ローストナッツと合わせても美味です

 

■バーボンと相性抜群。燻製ベイクドチョコレート

塩気の強いおつまみが続くと、甘いものにも手を出したくなってきます。「何か燻製できるスイーツはないかな?」と菓子棚を探してみると、マガダミアナッツチョコレートを発見! ローストナッツがおいしいのなら、ナッツ入りのチョコレートだっておいしくなるに違いありません。

▲おなじみ、明治のマカダミアチョコレート

▲そのまま燻製すると溶けてしまうかもしれないので、オーブンで5分焼いておきます。表面に焼き目が付けばOK

▲チーズと同じメニューで燻製してみました

見た目は少し不恰好になってしまいましたが、口に入れた瞬間燻製の香りがふわっと溶け出す、上品な味わいに変わりました。チョコレートの後を引く甘さが軽減され、バーボンの風味と絶妙にマッチ。一度オーブンでベイクしているので、外はカリッと、中はとろっとした食感の変化も楽しめます。

■燻製食材を合体! 贅沢なスモークポテトサラダ

次は、シンプルに茹でたじゃがいもと卵を燻製してみましょう。さらに、じゃがいもとゆで卵につけるマヨネーズの燻製にも挑戦してみます。

▲ゆで卵は、水分を拭いてから1時間ほど自然乾燥させます。マヨネーズは耐熱皿にのせてセット

▲燻製完了後、ゆで卵の色が鮮やかな“スモーク色”に!

▲燻製することで本来の甘みがぐっと強くなったじゃがいもに、芳醇な燻製マヨネーズを付けていただきます

燻製マヨネーズは、火力調整がうまくいかないと分離してしまうという話を聞いたことがあったので心配でしたが、燻香をしっかり封じ込めた濃厚なマヨネーズが完成しました。このマヨネーズさえつければ、どんな食材でも燻製風味が楽しめそうです。

「燻製したら黄身が固くなってしまうかも」という考えからゆで時間を短縮したゆで卵は、思ったよりも黄身がゆるい状態のまま燻されてしまい、あえなく失敗……。しかしせっかく燻製したので、ほかの食材と組み合わせておいしくいただくことにしました。

▲まずは燻製じゃがいもを皮のまま潰します

▲燻製卵、燻製コンビーフ、燻製マヨネーズも加えてひたすらマッシュ!

▲器に盛り付けてコショウをふれば、今夜の集大成「スモークポテトサラダ」が完成!

マイコンで燻製した食材を混ぜただけなのに、じゃがいもの甘み、コンビーフの塩気、それに卵とマヨネーズの濃厚な風味が合わさった、なんとも贅沢な一品が出来上がりました。これは“おうち居酒屋”の人気メニューとして定着する予感!

作り終わったあとは角皿に水をかけて冷まし、使用済みのチップを捨てるだけと、後片付けも簡単でした。部屋の中に燻製のいい香りは漂いますが、調理中に換気扇を回していれば煙もそれほど気になりません。自宅で手軽に挑戦できるので、さまざまな食材を試せすことができますよ! ぜひ自分だけの最高のおつまみをつくってみては?

>> KOIZUMI「スモークトースター KCG-1202」

>> 【宅飲み家電】

取材・文/藤間紗花

藤間紗花|埼玉県出身、東京都在住。不動産会社の専属ライターを経て、衣食住にまつわる幅広い分野へと視野を広げ、フリーへ転身。Twitterなどでサステナブルなライフスタイルを提案している。


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