米ウォルマートがネット注文から2時間以内に配達する新サービスを開始

米大手スーパーマーケットチェーンのWalmart(ウォルマート)は、オンラインで受注した商品を2時間以内に家庭へ届けるオンデマンド型配送サービス「Express Delivery(エクスプレス・デリバリー)」を開設した。

オンラインで注文すると2時間以内で商品が届く

米国では、20年3月以降、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴って、消費者の購買行動が大きく変容し、ネットスーパーへの需要が急激に伸びてきた。

モバイルアプリの利用動向を解析する専門プロバイダーApptopiaによると、Walmartのネットスーパー公式アプリ「Walmart Grocery」の1日あたりのダウンロード数は2月15日から3月15日までの1ヶ月間で1.6倍に上昇している。

Walmartでは、このような消費者需要の変化に対応し、4月中旬以降、100店舗で「Express Delivery」を試験的に導入。

食料品や日用品、家電製品など16万品目の商品をウェブサイトもしくはスマホアプリから注文でき、10ドル(約1070円)の追加料金を支払うと、2時間以内に自宅などの指定場所に届く仕組みだ。

Walmartは、7万4000人の人員体制を整備したうえで、5月初旬には「Express Delivery」の対象店舗を約1000店に拡大し、さらに数週間かけて約2000店にまで展開させる計画を示している。

米国のスーパーがオンデマンド配送に対応

Walmartのほか、テキサス州などで500店舗以上を運営するH-E-B(エイチイーバット)でも、20年4月、食料品や日用品などの生活必需品を対象に、最大25品目を注文から2時間以内に配達するサービスを開始した。

米国のスーパーマーケットチェーンでは、ネットスーパーの需要増に伴って、オンデマンド型の配送サービスに対応する動きがさらに広がりそうだ。(文 松岡由希子)

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