航空機メーカー大手Airbusとセンサー開発の米スタートアップKonikuは、共同開発中のバイオテクノロジーソリューションを今年第4四半期にもテストすると発表した。
空港や航空機内などの空気に含まれる危険物質や有害なウイルスを感知するセンサーで、効果が実証されれば空の旅の安全確保に大きく貢献するものとなる。
遺伝子改変レセプター内蔵
両社は2017年から共同で取り組みを続けてきたが、これまでは危険な化学薬品や爆発物などの感知・追跡にフォーカスしてきた。航空機内だけでなく、空港内の通路や搭乗口などにセンサーを配備することで安全を確かなものにできるというものだ。
この技術には、Koniku社のにおいを感知するセンサーが活用されている。センサーはクラゲのような形状をしていて、遺伝子改変されたレセプターが内蔵されている。
レセプターが危険物質のにおいを感知するとアラームを出すようにプログラムがセットされているが、そのプログラムの対象を今回、新型コロナウイルスなど有害なウイルスにも広げる。
コンタクトレスでモニター
Airbusによるとセンサーは現在、10秒以下で危険物質などを感知できるという。想定している使用法としては、空港の通路やゲートなどにセンサーを配備し、自動的に危険物質を感知して早い段階でリスクに対処する。
現在は係員がX線などを使って危険物質を保持していないかチェックするという手法が一般的だが、このセンサーの場合コンタクトレスで作動するのがメリットとなる。
エアバスは「リアルタイムでモニターできれば、安全性を高めることができるのに加え、オペレーションも効率的になる」としている。
(文・Mizoguchi)
- Original:https://techable.jp/archives/123507
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi
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