ASUSは5月7日、14インチディスプレイを搭載しつつ870gの超軽量モデルも選べるノートPC「ExpertBook B9」を発表しました。一般向けモデルの価格はCore i7搭載モデルが税込21万9800円、Core i5搭載モデルが13万9800円です。法人向けモデルも展開します(発売は6月予定)。
■シンプルかつ高耐久な筐体デザイン
本体カラーは「スターブラック」の1色。天板やパープレストなどはマットな質感で、シーンを問わずに使いやすいシンプルなデザインです。耐久性はMIL-STD 810Gに準拠しているので、落下や振動、温度変化や高高度などの過酷な環境にも耐えられる点もウリの一つ。
ディスプレイは14.0インチで、本体はコンパクトながらもゆったりした表示が可能です。4mmの狭額ベゼルを採用しており、見た目もすっきり感じます。2〜3ウィンドウ開きたいなら、このくらいのサイズがあると快適ですね。ちなみにヒンジは180度まで開くの、水平なディスプレイで資料を表示することも可能。
プロセッサーには、上位モデルでインテルCore i7-10510Uを、下位モデルでCore i5-10210Uを搭載。メインメモリは共に16GBで、SSDはそれぞれ1TBと512GBとなります。
インターフェースはThunderbolt 3対応のType-Cポートを2つ備えるほか、USB 3.1 Gen2(Type-A)や、HDMI、microHDMIなどを搭載。
ちなみに、ポートは一部構造をステンレススチールで強化。インターフェースもASUSの独自試験として5000回の抜き差しテストをクリア。長期運用を想定しても安心して運用できそうです。
■堅牢なキーボードとテンキーを兼ねるタッチパッド
キーボードは標準的なサイズと言えます。キーピッチ18.75mmで、キートラベル1.5mm。また、キーの中央は0.15mmほどくぼんでおり、タイピング時の指にフィット。
ZenBookシリーズでお馴染みになりつつあるテンキーを兼ねたタッチパッドも特徴的です。「NumberPad 2.0」と呼ばれ、右上のアイコンをタッチするとテンキーが、左上のアイコンを中央へスワイプすると電卓が表示されます。
なお、独自の1000万回打鍵テストもクリアしており、キーの耐久性もバッチリ。防滴性能も備えています。
■Webカメラにはシールドを備える
法人向けモデルを展開することもあり、ケンジントンロックを備えるなどセキュリティ面に工夫が施されていることもポイント。一般ユーザーが活用するうえでは、Webカメラに備わったシールドが安心です。これをスライドさせることで映像を遮断でき、万が一Webカメラが乗っ取られるようなことがあっても盗撮や情報漏洩を防ぎます。
ちなみに、指紋センサーのほかに、IRカメラを活用した顔認証もサポート。Windows Helloで手軽にログインできます。
■ちょっと重くなるがバッテリー強化モデルも選べる
ケーブル類としては、ACアダプターとmicorHDMIイーサネットアダプターが付属します。充電ケーブルの端子形状はType-Cなので、左側面にあるThunderbolt 3ポートに接続。
バッテリー駆動時間は、選択するバッテリーによって異なります。本体質量約870gになるのは、リチウムポリマーバッテリー(2セル)の場合。駆動時間は上位モデルで約15.1時間、下位モデルで約16.0時間になります。
質量が約995gに増量して問題なければ、リチウムポリマーバッテリー(4セル)を選ぶことで約29.8時間および約31.5時間(暫定値)に伸ばすことも可能です。
なお、専用のスリーブが同梱されていますが、電源アダプター類は入りません。4セルバッテリーを選んでおき、かつライトな運用を想定するならば、1日持ち歩いてもスマートに活用できるのではないでしょうか。
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ざっと触ってみて、シンプルに必要な機能を備えた良機といった印象を抱きました。ZenBook Duoのようなワクワク感こそありませんが、オフィス作業で運用するには最適なモデルだと思います。何より14インチサイズで870g(重くても1kg切り)はモバイル用にはうれしいところ。
なお、購入後30日以内にMyASUSに登録すれば、加入料なしの「ASUSのあんしん保証」が利用可能。1年間の期限のうち、1回まで、故障原因を問わず費用20%負担での修理が受けられるようになります。条件が3年で3回などまでのびる加入費ありの「ASUSのあんしん保証 Premium」と合わせて覚えておきましょう。
文/井上 晃
- Original:https://www.goodspress.jp/reports/295391/
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