ドローン最大手のDJIが、同社最新作の産業用ドローン「Matrice 300 RTK」を発表した。
AIや障害物感知センサーを6方向に搭載するなどかなり高スペックな機能を備え、かつ最長55分間飛行できる。インフラの点検や測量といった産業現場や、行方不明者の捜索現場などでの活用を想定している。
最高速度は毎秒23メートル
MatriceはDJIのオールインワンの産業向けプロダクトラインで、300 RTKはデータ収集や上空からの調査を目的に機能向上が図られた。
まず最大の売りが、飛行時間が最大55分に伸びたこと。エアフレームを洗練し、最高速度は秒速23メートル、最大降下スピードは秒速7メートル、そして最大風速15メートル/秒のなかでの飛行が可能だ。
6方向検知・ポジショニングシステムやAIシステムでスマートな飛行を実現する。
15キロの範囲で動画伝送
飛行性能に加え、撮影・伝送の性能も大幅にアップしている。2つのカメラモジュールが用意され、いずれでも1080pの動画を最大15キロの範囲で伝送できる。
さらには、動く対象物を自動で検出してリアルタイム追跡したり、毎回同じ位置から撮影したりデータを収集したりする機能も搭載している。これらは、山岳などでの遭難者捜索、沖合にある石油掘削現場の調査、タワー高所の定期検査といった使用法を想定している。
1つのドローンをレンジ内にいるオペレーター2人で操作したり、1人のオペレーターから別のオペレーターへとコントロールをスイッチしたりといったことも可能だ。これは安全性の向上やレンジの拡大につながる。
Matrice 300 RTKの価格は明らかにされておらず、産業用とあって注文は相談ベースで受ける。発送は今年後半になる見込みという。
- Original:https://techable.jp/archives/123655
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi
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