日本国内において年間約8000万本ものビニール傘が消費されていると言われている。これは世界最多の数字であり、持続可能な社会の実現のためにはこの大量消費をどうにかしたいところだ。
そこで2018年12月よりサービスを展開してきた傘のシェアリングサービス「アイカサ」の運営元 株式会社Nature Innovation Groupは、「傘を消費しない」エコシステム構想を実現すべく、傘と傘立て、そしてアプリの3つをアップデートし、新プロダクトとして発表した。
「もう、傘は買わない」を実現
同サービスは、傘スポットにある傘をレンタルし、いらなくなったら最寄りの傘スポットに返却できるというシステム。2020年5月時点で傘スポットは全国約900箇所、登録ユーザー数は9万人超えを達成している。
そしてこのたび、傘・傘立て・アプリの3つのアップデートを実施。サービス開始当初からの目標であった「この先、傘を買う必要が無くなる」社会、つまり持続可能な社会の実現へ向けて新プロダクトを打ち出した。
同社はこの新アイカサをもって、傘の消費の削減、真に環境負荷の少ないサービスの実現、そして雨の日の暮らし方の変革に挑んでいくようだ。
なお、2020年6月に開始する新プロダクトに先駆け、現在Makuakeにてプロジェクトを実施中。2,500円の支援で年間利用パスが入手できたり、2,300円で年間パスを家族や友人にプレゼントできたりと、先行プランがいくつか用意されている。
アップデート詳細
今回実施された3つのアップデートを紹介しよう。
まず、傘のアップデートで最も注目すべき点は「リペアブル」という点だ。仮に骨が1本折れても簡単に修復でき、半永久的に使える傘が誕生した。そのほか、一振りで乾く超撥水性やグラスファイバー採用で暴風にも負けない耐久性、テーブルにピタッとかけられる持ち手のストッパーなども魅力的だ。
なお、この傘は株式会社サエラと同社の協業によって開発されたとのこと。
次に、傘立てはユーザーの利便性を最優先に考えた仕組みへとアップデートされた。これまでは傘にダイアルロックがついていたが、シームレスな利用を実現すべくこれを除去。そして傘立てにスマートフォンのタッチもしくはQRコードの読み取りで解除できるロックを搭載した。
最後に、ユーザーの要望に応えたアップデートを実施したのがアプリだ。直感的な操作で使いやすさを実現し、雨が降りそうなときの事前通知や近くの傘スポットへのルート案内、決済方法の選択肢拡大など細やかなサービスを提供できるようになった。
なお、今後多言語対応も予定しているとのこと。
- Original:https://techable.jp/archives/123969
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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