新型コロナの影響でiPhoneの4月売上は前年比77%減〜投資銀行予測

WWDC19 ティム・クックCEO
 
世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス(COVID-19)によって、iPhoneの4月売上が前年同月比で77%減と、大幅に減少した可能性が指摘されています。

前月比でも大幅減

投資銀行KeyBancの調査によると、新型コロナウイルスの影響で、iPhone売上は著しい減少を余儀なくされているようです。KeyBancは2020年4月のiPhone売上が、前年同月比で77%減少、前月比で56%減少したと見ています。
 
しかもこの数字は、2020年度第2四半期(1月〜3月:Appleの会計年度)に含まれていません。すでに第2四半期の時点で、新型コロナウイルスによる業績悪化が指摘されていただけに(iPhone売上は前年同期比で7%減)、第3四半期(4月〜6月)はさらなる売上の停滞が見込まれます。
 
第2四半期の業績を発表したのち、Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)は投資家に対して、新型コロナウイルスが及ぼしたAppleへの影響について3つのフェーズ(売上記録に自信を持っていた第1フェーズ、中国国内の需給が新型コロナウイルスで崩れた第2フェーズ、世界中でiPhoneやウェアラブルの需要が押し下げられた第3フェーズ)に分けて説明しました。
 
このフェーズに従えば、今は引き続き第3フェーズの延長上にあるのでしょうが、いつ頃どの程度回復するのかどうかは、クックCEOの口から明らかにされませんでした。中国や韓国の一部Apple Storeは営業再開、従業員もオフィスワーク復活の目処が立つなど、ゆっくりと日常が戻りつつあるとはいえ、Appleも正確な回復時期は予測しかねているのが現実でしょう。

オンライン売上は好調

もっとも、悪いニュースばかりではありません。
 
KeyBancは、新型コロナウイルスによってiPhoneの売上が大きく低下したとはいえ、オンラインでの売上は伸びを示したと述べています。実際、iPhone SE(第2世代)は今回の騒動の真っ只中に発売されましたが、売れ行きはサプライヤーの予測以上に好調と言われています。
 
なお、Goldman Sachsのアナリストは「5月中旬まではグローバル市場で需要減の勢いが増すだろう」としながらも、年内には収益が復調に転じると予想しています。
 
 
Source:WTTFTech
(kihachi)


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