近年、音楽市場のデジタル化は著しく、さまざまな映像技術を駆使したライブやインタラクティブなイベントが増加し、ただ「楽曲」を楽しむことから「エンターテイメント」として楽しむスタイルへと移り変わっている。
そんななか発生した新型コロナウイルスにより、リアルイベントは相次いで中止・延期となりオンラインイベントが急増。現在、オンラインでの実施や収益化を目指す企業やアーティストが増えているようだ。
そこで、LINE株式会社は今夏、有料オンラインライブ「LINE LIVE-VIEWING」を開始し、企業・アーティストの求める新たしいビジネスモデルを提供していくと発表した。
新しいライブ配信サービス
「LINE LIVE-VIEWING」は、チケット(視聴権)購入・事前通知による販売促進・配信・課金までを一元化し、音楽ライブをはじめトークライブ、握手会など多様なイベントの高画質配信(横型・縦型)を実現する。
イベント当日の朝に「LINE公式アカウント」からのプッシュ通知を送信するなど同社の各サービスと連携したプロモーションによりライブ視聴を促進・拡散するのもポイントだろう。
また、自宅ライブやスタジオライブ、アリーナ公演中継など数多くのライブ配信を手がけてきたスタッフによるサポート体制や業界トップレベルの低コストを実現するとのこと。
視聴者は、ライブ配信中にアーティストの会話に参加したり、オリジナル応援アイテム(課金性)を送ったりとインタラクティブなライブ配信を通じ、「一体感」「非日常感」を体験できるようだ。
なお、応援アイテムやコメントの有無、アーカイブ期間は主催者が自由にカスタマイズ可能。
ちなみに、同社とblock.fmがコラボし2020年4月18日に配信された「BLOCK.FESTIVAL」の「Vol.0」は約48万人が視聴し1,300枚以上のオリジナル応援アイテム(Tシャツ4,000pt=4,800円)が投げられた。さらに5月5日の「Vol.1」ではm-floやMINMIなど16組のアーティストが10時間におよぶライブを開催し、約65万人が視聴したという。
キャンペーン開催中
同サービスは3つの基本プランからなり、予算・要望に応じてアレンジ可能だという。
「セルフ配信プラン」は無料で利用できるが、配信機材・カメラ・Switcherを自身で用意できる人が対象だ。LINE社専用スタジオの利用が可能な「配信スタジオプラン」は、機材・人件費込みで20~30万円という価格帯で2~3つのカメラを利用し、スイッチング、配信を行える。なお、アコースティック演奏も可能(ドラム持ち込み不可)。
スタジオ、カメラ、スイッチング、配信まで任せられる「お任せプラン」は別途見積もりが必要となる。
なお、今夏の提供開始に伴い、5月28日~6月30日までに申し込み、8月31日までに配信される案件(初案件のみ)に関して販売手数料率が無料となる期間限定キャンペーンを開催中だ。
リリース後はライブ配信をより楽しめる新機能の追加や海外向けのチケット販売なども予定しているとのこと。
- Original:https://techable.jp/archives/126523
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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