カーネギーメロン大、数式をイラストに翻訳してくれるツール「ペンローズ」発表!

抽象的な数式を見てもなんのことかサッパリわからない人は多いだろう。一方、難解な数式の中に美を見出す人もいる。

カーネギーメロン大学の研究者は、我々が見ることのむつかしかった数学的な美を、数学者の力を借りてをジュアライズしてくれるツールを公開した。

「ペンローズ」の研究内容を示した論文は、7月に開催予定のSIGGRAPH 2020で発表予定だ。

数式を入力すると自動で翻訳

イギリスの偉大な数学者/理論物理学者のロジャー・ペンローズにちなんで名づけられた同ツールを使えば、数学的な抽象概念をイメージできるようになるかもしれない。

数式をよく理解している数学者も、図解するとなると数学以外の専門スキルが求められる。ペンローズは数式のビジュアライズを補助し、さまざまなタイプのイラストに落とし込むことを可能にする。

ユーザーが数学的な言語を入力することで、ツールが自動で翻訳してくれ、いくつかの候補図を生成。この中から最適な図を選択して編集できる。

ベン図からベクトル空間へのスタイル変換も可能

GitHub上の説明によれば、ユーザーは使い慣れた数式に近い文法を利用して、抽象的な概念の視覚化が可能になるようだ。また、ベン図からベクトル空間へ、といったスタイルの変換もできる。

HaskellベースのシステムやNode.jsベースの開発環境のインストール方法なんかも示されていて、開発中のライブラリ構築に参加することもできるようだ。

数式を扱う人がビジュアライズの方法を身に付ければ、これを使ってさまざまな表現が可能になるだろう。

参照元:Penrose:from mathematical notation to beautiful diagrams/ Penrose.ink
Penrose: From Mathematical Notation to Beautiful Diagrams/ Penrose.ink


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