緊急事態宣言が解除され多くの学校が再開された。しかし、まだまだ安心できない状況が続くなかでの学校再開であり、各校では分散登校や毎日の体温・健康状態の報告など感染予防対策を講じている。
そこで医療相談アプリ「LEBER」を提供する株式会社AGREEは、「LEBER」の機能を利用した体温・体調管理機能「LEBER for School」をつくば市・つくばみらい市内の市立小中学校へ提供すると発表した。
CF成功!無償提供、継続中!
「LEBER」は、24時間365日270名以上の登録医師にオンライン医療相談ができるアプリだ。ユーザーはまずチャットボットによる自動問診を受け、最速1分で届く医師からのアドバイスを参考に、医療機関の受診や市販薬の購入など症状に合わせた行動を選択できる。
同アプリは2020年2月12日より日本全国を対象とした無償提供キャンペーンを実施中。当初5月10日としていた終了予定を5月末まで延長した際に、6月以降の継続を目的としてREADYFORにてクラウドファンディングを開始。その結果、第1目標としていた150万円を初日に達成し、最終的には600万8000円を調達した。
この資金は相談1回あたり平均150円という医師への報酬に充てられ、6月以降およそ4万回の医療相談を無償提供するとのこと。
また、同アプリは2020年4月9日~9月30日の期間で茨城県内の全120万世帯を対象に無償提供中だ。このたび「LEBER for School」が提供される両市も対象であり、各家庭へのスムーズな普及が予想される。
「LEBER for School」の効果とは?
「LEBER for School」は、検温結果と体調に関する簡単な報告を入力することでデータを自動送信できる機能だ。これにより、検温結果や体調報告を記入し保護者がサインまたは捺印して子どもに持たせるという作業を省けるだろう。また、登校後に検温を実施している学校もあるようだが、同機能を活用することで、登校前に異常を察知し登校を控えることができるため学校でのクラスター発生防止に効果があるという。
なお、毎朝アプリに検温を促すプッシュ通知を送り、入力忘れを防いでくれるようだ。
同機能を利用するには、スマートフォンに「LEBER」をインストール後、学校から配布されるQRコードを読み込み、氏名・身長・体重などの個人プロフィールを入力。あとは、毎日体温と検温時刻、厚生労働省推奨の「新型コロナウイルス感染症等の健康観察票」に準拠した体調に関する簡単な質問に回答するだけでデータが送信されるという仕組みだ。
同機能には、感染症予防に加え、保護者や教職員の負担軽減、グラフなどを用いた集団全体の体調傾向の把握など多くのメリットがあると言えるだろう。
同社は「LEBER」を通じ新型コロナウイルスに不安を感じる人や同ウイルスの渦中で戦う人々を支援してきた。5月には、最前線で働く医師へのインタビューを配信するドキュメンタリー動画シリーズを開始。今後も医師や教職員、多くの国民をサポートし続けてほしい。
- Original:https://techable.jp/archives/127026
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
Amazonベストセラー
Now loading...