【特集】G-SHOCK最新モデルの魅力
国内外のブランドやキャラクターとのコラボが多いのもG-SHOCKの特徴。それぞれに個性あるデザインが加わり、ひと味違った魅力を放つ。多彩な表現の中にも、独自のデザイン技術が息づいている。
■普遍的なモデルだからこそさまざまなコラボが可能に
著名なブランドやショップから、アーティスト、環境団体、アニメキャラクターまで…。G-SHOCKはこれまで国内外で実に多彩なコラボモデルを生み出してきた。なぜこれほどのラブコールが集まるのか? 時計ジャーナリストの篠田さんがまずその理由に挙げるのは、ブランドの知名度だ。
「G-SHOCKが真のグローバルブランドであることが大きいでしょう。BABY-Gも含めると、世界の老若男女が知る時計ブランドと言えます。また、G-SHOCKのチャレンジ精神やタフネス、スポーティー、ファッション性などにシンパシーを感じる企業やブランドが多いのも特徴的ですね」
ブランド哲学への共感は他ジャンルのコラボでもよく聞かれるが、G-SHOCKの場合は “素材”としての魅力も大きな要因となっているようだ。
「コラボモデルになるのは、基本的に数十年も作られてきた “クラシック系” が多い。知名度が高い普遍的なモデルだからこそ、優れたキャンバスとなり、多様なコラボレーションが可能になるのでしょう。カラー展開が容易な樹脂ケースを使用している点も、コラボしやすい理由だと思います。コラボする企業はそれこそ多種多彩。優れたキャンバスゆえに、どんな業種でも合わせ込む懐の深さが生まれるのではないでしょうか」
もちろん多彩なアレンジには、デザインのノウハウも欠かせない。CMFデザインで培ってきた技術は、コラボモデルにも大いに生かされているのだ。
時計ジャーナリスト 篠田哲生さん
男性誌の編集者を経て独立。コンプリケーションウォッチからカジュアルモデルまで、多彩なジャンルに造詣が深く、専門誌からファッション誌まで、幅広い媒体で執筆。時計学校を修了した実践派でもあり、時計関連の講演も行う。
1. ともに誕生35周年を迎えた人気ロボットと共鳴合体
「G-SHOCK×TRANSFORMERS マスターオプティマスプライム レゾナントモード(G-SHOCKセット)」
日本発のグローバルブランドという共通項を生かし、時計とフィギュアが合体。細部の作り込みにクリエイターの信念を感じます(篠田さん)
同じ年に日本で生まれたトランスフォーマーとコラボ。 「DW-6900」をベースにタカラトミーと共同開発し、完全新規造形の合体モデルが生まれた。台座モードへのトランスフォームも可能だ。
2. 実験的なブランドから初の腕時計としてリリース
「G-SHOCK by Maison Martin Margiela GA-300」
ファッション好きをも取り込んだ、今でも伝説のコラボレーション。時計を超え、アクセサリーとしての完成度が高いモデルです(篠田さん)
フランスのファッションブランド、マルタン・マルジェラと共作。前衛的な意匠が特徴的なブランドらしく、取り外し可能なシルバーのレザーリストバンドを備えた斬新なデザインだ。
3. ふたりのレジェンドが手を組んだ華やかな希少モデル
「G-SHOCK 35th Anniversary NIGO×K.IBE Special Collaboration Model DW-5635-9/DW-6935-4」
G-SHOCKのキャンバスとしてのレベルの高さを思い知らされました。ポップな色合いも伊部さんのキャラクターに合っています(篠田さん)
G-SHOCK誕生35周年を迎えた2018年に、初代モデルを開発した伊部菊雄氏とファッションデザイナーNIGOが強力タッグ。蛍光スケルトン樹脂の大胆な色使いが話題を集めた。
4. 気鋭のシューズブランドと共作した革ベルトモデル
「Hender Scheme × CASIO G-SHOCK DW-5600HS-4JF」
タフであるはずのG-SHOCKも、トープカラーでまとめるとこれほどまでに優しくなるのだという、新鮮な驚きがありました(篠田さん)
プレミアムレザーを用いたシューズなどで知られるエンダースキーマとのコラボで、G-SHOCKでは異例のピットなめしレザーベルトを採用。経年による色の変化で時の流れを表現した。
5. ビッグマックのエッセンスを随所にプラス
「マクドナルド × G-SHOCKコラボレーションモデル」
ダイヤル部分をハンバーガー柄にするというセンスに脱帽。収納する缶ケースもビッグマック! 遊び心に満ちた完成度がすごいです(篠田さん)
G-SHOCK誕生35周年、ビッグマック誕生50周年の2018年に生まれたWアニバーサリーモデル。「DW-6900」をベースに、ビッグマックを連想させるデザインを随所に詰め込んだ。
6. クモにインスパイアされたトリプルコラボ
「G-SHOCK×Sneaker Freaker×STANCE コラボレーションモデル DW-5700SF-1JR」
この赤い液晶が衝撃的でした。液晶の色を変えるというG-SHOCKの新しいスタイルを引き出した点でも意味のあるコラボだったのでは(篠田さん)
オーストラリア発スニーカーメディアと、アメリカ発のソックスブランドとのトリプルネームコラボ。赤いクモをモチーフにしたデザインで、オリジナルソックスも同梱された。
■最新コラボモデルも秀逸なデザイン!
▼タフなミッションにも耐えうる英国陸軍コラボ
「G-SHOCK GG-B100BA-1AJR」(5万7200円)
カーボン素材を使い、瓦礫や土砂が積もる極限の陸上での使用を想定したマッドマスターが、イギリス陸軍 “BRITISH ARMY”とコラボ。イギリス陸軍監修のもと、時計全体とパッケージにカモフラージュ柄をあしらい、迷彩服を表現した。ケースサイズ:55.4×53.1mm、20気圧防水
▲遊環はメタル素材で、陸軍のロゴ入りという特別バージョン。パッケージにも同じロゴをあしらっている
▼バックカントリーに映えるパステルカラー
「G-SHOCK GG-B100BTN-1AJR」
世界中のスノーボーダーから支持を集める「BURTON」とのコラボモデル第4弾。マッドマスターをベースモデルに採用し、大自然の中を滑走するバックカントリーでの使用を想定して、バンドに雪山のデザインをあしらった。ケースサイズ:55.4×53.1mm、20気圧防水
▲パッケージにも雪山のデザインを採用。文字板やベゼルと同様に、銀世界で映えるパステルカラーがアクセントとなっている
※2020年5月6日発売「GoodsPress」6.7月合併号掲載記事をもとに構成しています
取材・文/高橋智
- Original:https://www.goodspress.jp/features/302615/
- Source:&GP
- Author:&GP
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