大型アップデートした「バーチャサイズ」、ユナイテッドアローズに提供開始

オンラインショッピングにおいて「サイズ感の不安」を感じたことのある人は少なくないだろう。そんな不安を解消するのに一役買ってくれそうなのが、オンライン試着ソリューション「バーチャサイズ」。

これまでグローバルで100以上のファッションサイトに導入されてきた同サービスが大型アップデートを完了し、2020年6月8日より株式会社ユナイテッドアローズが運営する「UNITED ARROWS LTD. ONLINE STORE」への提供を開始した。

独自調査とパーソナライズレコメンドエンジンの開発

「バーチャサイズ」とは、自分が過去に購入した商品と購入を検討している商品のサイズ比較ができるサービスだ。同サービスを導入しているすべてのサイトでの購入商品と横断して比較できるというのが特徴だろう。

サイズ比較は「お手持ちのアイテムとサイズを比較」ボタンから私物とほしい商品のイラストを重ねる方法と、購入履歴から商品ページ上に自動的に表示されるレコメンドから詳しく比べる方法がある。また、自身の身長と体型タイプを選択すると、着用したときの丈感のシミュレーションが可能だ。

同サービスは、ユナイテッドアローズ、マルイ、アダストリアなど多くのファッションサイトに提供されているなかで、すべての機能がユーザーニーズを満たしているかという検証のため、50人以上へのインタビューや数百人への大規模なオンライン調査を実施。同時に、数千ものモデルの身体データや商品データの分析をおこない、独自のパーソナライズレコメンドエンジンを開発した。

そして、ビッグデータ・機械学習・画像解析などを活用し、このたび大型アップデートを完了。2014年より同サービスを導入しているユナイテッドアローズの「UNITED ARROWS LTD. ONLINE STORE」への提供を開始した。

ユナイテッドアローズのOMO推進部 Eコマースチーム内山氏は、このたびのアップデートによりこれまでとは異なる視点でサイズ把握が可能になったとし、ファッション感度の高いユーザーのニーズの多様化に最適な機能が追加されたとコメントしている。

よりリアルに、詳細に

今回のアップデートでリニューアルした機能は4つ。

まずは、高度な機械学習アルゴリズムにより作成されるユーザー自身の体のシルエットとの比較ができるという機能だ。ユーザーは身長・体重・シルエット・年齢を選択するだけで、自分のシルエットを作成でき、ほしい商品を着用したときに「どこがゆったりしているのか」「袖は肘からどのくらい上にあるのか」などのフィット感を直感的に確認できる。

つぎに、各商品ページに表示される画像認識技術とモデル情報を元にしたフィット感リコメンド。購入履歴または体のデータがあるユーザーにはおすすめサイズが表示され、新規ユーザーにはよく着るブランドの平均サイズとの比較に基づいた簡易的なガイダンスが表示される仕組みだ。商品ページから移動せずにパーソナライズサイズレコメンドを見られるのがポイントだろう。

続いて、フィット感やサイズ感の比較情報などの商品情報をまとめて確認できる商品詳細情報ページ。これは「商品の詳細情報をまとめて把握したい」という最も高いニーズのひとつに応えた機能だ。

最後に、商品追加や並べ替え、お気に入り登録が可能なオンラインワードローブ機能。ブランドやカテゴリ、サイズに関わらず、あらゆる商品をワードローブに追加でき、追加した商品と検討中の商品を比較できるという拡張性の高い機能となっている。

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