Appleで、個人や集団間に存在するさまざまな違い、すなわち「多様性」を競争優位の源泉として活かそうとする、ダイバーシティ&インクルージョン担当バイスプレジデントを務めていたクリスティ・スミス氏が辞職した、とBloombergが報じています。
Appleは「人種公道正義イニシアティブ」の設立を発表
黒人のジョージ・フロイドさんが警察官に殺害された事件をきっかけに、米国から世界へとブラック・ライヴス・マター(直訳:黒人の命は大切だ)運動が拡がる中、Appleは予算1億ドル(約106億6,700万円)の「人種公道正義イニシアティブ(Racial Equity and Justice Initiative)」の設立を発表しました。
同イニシアティブの牽引者として、Appleで環境·政策·社会イニシアティブ担当バイスプレジデントを務めるリサ・ジャクソン氏が抜擢されましたが、同時に今後サプライヤーに占める黒人経営企業パートナーの割合を増やしていくだけでなく、Apple社内でも黒人などの有色人種やマイノリティを積極的に採用していくとの発表もありました。
スミス氏は2カ月前からすでに辞職を計画していた?
Appleでダイバーシティ&インクルージョン担当バイスプレジデントを務めていたスミス氏は、2カ月前からすでに辞職を計画していたとされていますが、事情に詳しい人物によれば、同氏は現地時間の今週火曜日(6月16日)まで業務に就いていたとのことです。
スミス氏の辞職理由は、「家族とより多くの時間を過ごすため」とされています。
Appleは、社内のダイバーシティに関する最新のデータを発表していませんが、2018年に採用された社員の半分以上は黒人、ヒスパニック、その他のマイノリティグループの人々であったことがわかっています。
Apple社内で女性が占める割合は、30歳以下の社員で38%、それ以外の社員では33%となっています。
Source:Bloomberg
Photo:Apple
(lexi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-296282/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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