国内最大級の音楽スタジオ予約サイト「スタジオル」を運営する株式会社スタジオルは、音楽スタジオの無人経営ができる予約システムオプション「スマートプラン」の提供を開始。
また、2020年6月1日に同社初となる直営実験店舗「スタジオ・ラクスタ八王子北野店」をオープンし、次世代型音楽スタジオ経営モデルを模索していくようだ。
高セキュリティと事前決済
「スマートプラン」は、「スタジオル」の基本プランを契約している店舗向けのオプションプランとして登場した。同プランに加入すると、1店舗あたり月額10,000円(税別)で「スマートロック連携機能」と「スタジオルペイメント機能」が利用可能となる。
「スマートロック連携機能」は、株式会社構造計画研究所の「RemoteLOCK」と「スタジオル」が連携し、予約したユーザーに当日入店するための独自生成暗証番号を自動送信するというもの。高いセキュリティ機能とスタッフ不在でもスタジオを貸し出すことができることから、シフト調整が難しい早朝や深夜の営業が可能となり売上向上が期待できるという。同時に、無人経営を実現することでコスト削減へとつながるだろう。
「スマートロック連携機能」を利用するには、鍵本体の購入・取付工事とリモートロッククラウドシステム契約の費用が別途必要とのこと。
無人経営の実現に際し、課題となる決済。これは「スタジオルペイメント機能」によるオンライン事前決済で解決する。ユーザーは初回利用時にカード情報を登録しておけば、次回予約時はスムーズに決済可能。なお、導入店舗は別途5%の決済手数料がかかる。
実験店舗のノウハウを共有する
この「スマートプラン」の予約システムで運営される完全無人音楽スタジオが、東京都八王子市に誕生。それが、同社初の直営実験店舗「スタジオ・ラクスタ八王子北野店」だ。
コンセプトは「ラクに使えるスタジオ」。京王線「北野駅」徒歩1分という好立地で24時間365日営業している。ユーザーはスマホから簡単に予約でき、個人練習でも30分から利用できるのが特徴だ。さまざまな機材が無料で使え、バンド練習からピアノ練習、音楽教室としても使えるのも魅力のひとつだろう。
ここはスタジオ経営の最適化を目指し検証を重ねる実験的店舗であり、新型コロナウイルス感染症対策として、利用前後に換気の時間を予約システムが自動的に確保するなど、ウィズコロナ時代のスタジオ経営手法を模索していく。なお、ここで得られたノウハウ・知見はスタジオル導入店舗に共有されるとのこと。
同ウイルス感染対策としての非対面接客やキャッシュレス化の急速な拡大、コスト削減の必要性などを背景に持つ今回の「スマートプラン」提供開始や実験店舗のオープンは、無人経営の利点や課題を明らかにし、理想的な音楽スタジオ経営への礎となるかもしれない。
- Original:https://techable.jp/archives/129774
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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