株式会社リンクハックは、採用説明会や座談会などの「セッション」の企画から開催、その後の効果的な運用までをサポートするオンライン説明会サービス「Bizibl(ビジブル)」β版をリリースした。
現在、新卒・長期インターン採用での利用を想定したサービスを提供中で、すでにファンコミュニケーションズや毎日放送などIT・メディア業界の企業を中心に導入されている。なお、β版ではIT・メディア業界の企業のみを対象とし、招待制にてサービスの無料提供をおこなっているようだ。
響け!オンライン説明会
同社代表の花谷氏は学生時代に、学生と企業の出会いを妨げる地理的距離や体力的・金銭的コストという障壁の大きさを感じていた。
そして現在、新型コロナウイルスの影響で多くの企業が採用イベントをオンラインで開催しはじめ、距離的障壁はなくなったように見える。しかし、付け焼き刃的なデジタル化により、企業の魅力の伝わり方やデータ活用が不十分となり、結果マッチングの機会損失を生み出す状況もあるという。
また、同社は従来の形式張った会社説明会をそのままオンラインで開催することに違和感を感じていた。それは「はたして動画やライブ配信に慣れた世代の学生にそのコンテンツは響くのか? 」ということ。また、企業が持つ文化や多種多様な人、革新的な事業などの「おもしろい」一面を、見せ方ひとつでもっと伝えられるのではないかと考えていたのだ。
こうして、オンライン会社説明会をより適切なものにすべく、「Bizibl」の開発に至ったとのこと。
理想のオンライン説明会は無駄がない!?
「Bizibl」を利用してセッションを開催するにはまず、企画テンプレートを選択する(自由作成も可能)。開催日、ターゲット職種、参加社員などの必要事項を入力すると告知ページが作成・公開され、この時点でSNSや採用ページでの共有が可能となり、学生の目に届く。そこで学生からの予約や事前質問を受け付ける期間を設ける。セッション開催日に管理画面から「開始ボタン」を押すと、配信環境が立ち上がりセッションが始まるという流れだ。
ここでポイントとなるのは、開催したセッションを企業ページ内にアーカイブ保存したり、ページをシェアしたりと一度きりのセッションとならないことだろう。また、セッション視聴者のエンゲージメントデータなどの、セッション開催前後で蓄積されるビッグデータをコンテンツ改善や候補者リスト作成といった採用マーケティングに活用することも可能とのこと。
企業・学生、双方のメリット
「Bizibl」を利用する企業のメリットは多い。まずは開催にかかる一連のコストの大幅な改善。また、ソーシャル拡散によって潜在層の学生にリーチできるという点、視聴者のビッグデータを活用し視聴者との継続的なコミュニケーションを築けるという点なども挙げられる。
一方学生にとっても、一度の登録で、以後URLのやり取りなくページ内のボタンから企業の説明会を視聴できたり、アーカイブを利用して自分のペースで企業研究を進められたりというメリットがあるという。
同社の平均年齢は20代前半。若い企業だからこそ見える学生視点と、工学をバックボーンとしたものづくりを強みとしてニューノーマル時代に向けて会社説明会を再定義していきたいとしている。
- Original:https://techable.jp/archives/129839
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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