神奈川県大和市、歩きスマホを禁じる条例を全国で初めて施行

歩きスマホをする人
 
神奈川県大和市は7月1日、公共の場所で歩きスマホを禁じる条例を全国で初めて施行しました。ただし、現在のところ罰則規定等はなく、実効性の確保が課題となっています。

全国で初めて歩きスマホに特化した条例を施行

神奈川県大和市議会は6月25日に「歩きスマホを禁じる条例案」を可決し、7月1日より同条例案を施行しました。
 
大和市は「大和市歩きスマホの防止に関する条例」の第5条において、「何人も、公共の場所におけるスマホ等の操作は、他者の通行の妨げにならない場所で、立ち止まった状態で行わなければならない」と定めています。
 
歩きスマホは、画面を注視して歩くことで視野が狭まり、周囲への注意が散漫になってしまうため、全国各地で歩行者や車両と衝突する事故が後を絶えません。実際、大和市でも今年1月に調査をした結果、中央林間駅では11%、大和駅では13%が歩きスマホをしていたそうです。

現状、罰則規定はない

歩きスマホに特化した条例が施行されるのは全国初ですが、現状では違反をしても罰則等はないため、いかに実効性を確保するかが課題となっています。
 
一方、海外の複数の都市においては、歩きスマホを禁止する条例をすでに施行しており、罰則も設けています。
 
たとえば、2012年より条例を施行したアメリカ・ニュージャージー州のフォートリーでは違反者に85ドルの罰金、2017年より施行したアメリカ・ハワイのホノルルでは、1回目の違反で15ドル〜35ドル、1年以内に2回目の違反を犯すと35ドル〜75ドル、3回目は75ドル〜99ドルの罰金が課されます。
 
 
Source:神奈川県大和市(PDF) via 朝日新聞DIGITAL,日刊スポーツ
Photo:photo AC-RRice
(kotobaya)


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