Intelは現地時間7月8日、現行のデータ転送規格Thunderbolt 3の後継となる「Thunderbolt 4」の詳細を発表しました。同社は今年1月にこの最新規格について簡単に触れたものの、詳細は明かしていませんでした。
データ転送速度はThunderbolt 3と同じ
Thunderbolt 4は、既存の規格であるThunderbolt 3および、USB4と互換性があります。
「4」という名前から、Thunderbolt 3よりもデータ転送速度が速いのでは、と思いがちですが、Thunderbolt 4の最大データ転送速度は40Gbpsで、Thunderbolt 3と変わりません。
Thunderbolt 3とThunderbolt 4の違いとは
ではThunderbolt 3とThunderbolt 4では何が違うのでしょうか。
Intelによると、両規格の差は性能要件にあるようです。Thunderbolt 3では、40Gbpsのデータ転送が可能なケーブルは最長0.8mで、それ以上長くなると最大20Gbpsに制限されていました。しかしThunderbolt 4では、常時40Gbpsのデータ転送が可能で、ケーブルも最長2mまで対応します。
またThunderbolt 3は、コントローラ1台あたりのThunderboltドックのダウンリンクは最大2ポート、PCIeベースの最大データ転送速度は16Gbps、4K解像度の映像伝送が可能なのはディスプレイ1台のみでした。一方Thunderbolt 4は、ドックのダウンリンクは最大4ポート、PCIeベースの最大データ転送速度は32Gbps、4K解像度の映像伝送はディスプレイ2台まで可能(8K解像度なら1台)となっています。
またThunderbolt 4では、スリープ中のPCを、ドックに接続したキーボードやマウスから再開することができます。
Thunderbolt 4ポートを装備したPCは年内に登場
なおIntelは、現在開発中のモバイルPC向けプロセッサ、開発コード名「Tiger Lake」にまずThunderbolt 4を統合すること、Thunderbolt 4対応のコントローラチップ「Intel 8000」シリーズを年内に提供開始することも明らかにしています。
Thunderbolt 4ポートを装備したPCおよび周辺機器は年末までに発売される見通しで、その中にはIntelが今年1月に発表した「Project Athena」製品も含まれるとのことです。
Source:Intel via 9to5Mac
(lunatic)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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