暑い夏には、昼下がりからビールを飲みながら焼き肉……なんていうのも休日のぜいたくな楽しみですよね。焼き肉もいいですが、本場・韓国で人気の「サムギョプサル」などはいかがでしょうか。牛焼き肉より比較的安価な豚バラ肉を使いながら、至福の気分を味わえる料理です。
用意したのは、ドウシシャの「プレスグリルメーカー」(実勢価格/8800円前後)です。波型プレートが付属する両面焼きタイプのホットプレートで、ステーキ肉などをプレスして焼いたり、プレートを開いてバーベキューなどを楽しめるというもの。
プレスグリルメーカーは肉や魚、野菜などを焼いて楽しむのにも向いているのですが、筆者的には「サムギョプサルを作るために生まれた」と思えるほど、サムギョプサルにピッタリの調理家電なんです。
サムギョプサルは厚切りの豚バラ肉を、脂をしっかり落としながらカリカリになるまで焼いて、好みのタレなどを付けてサンチュ(レタスの一種)に巻いて食べるというもの。この「脂を落としながら焼く」という本場独特の調理法を、自宅で手軽に行えるというのが最大のポイントです。
■豚バラブロック肉とニンニク、キムチなどを用意
ここでは最もシンプルなやり方で楽しんでみることにしましょう。
まずは以下の食材や道具を用意します。
●メイン食材
・豚バラブロック肉(1cm厚にスライス)
・ニンニク(皮をむき、丸のままで)
・キムチ
・サンチュ(レタス、サニーレタスでも可)
・白髪ネギ
●付けダレ用食材
・サムジャン(韓国の甘辛ダレ)……コチュジャンなどでも代用可
・ごま油と塩を混ぜたもの
●道具
・トング
・キッチンばさみ
■プレスグリルメーカーを熱し、豚バラ肉とニンニクを焼く
プレスグリルメーカーをオンにしてプレートを熱し、ランプが緑になったら豚バラ肉とニンニクなどをのせていきます。豚バラ肉は1cm程度の厚さで、しかも長辺方向に長く切ったものを焼き、焼き上がってからキッチンばさみで切るのが基本ですが、厚切りの豚バラ肉であれば問題ありません。
▲今回用意したもの。ベランダの狭いテーブルで食べたので、プレートを半分だけ使って焼きます。サンチュとキムチに加えて、甘辛い「サムジャン」、塩を混ぜたごま油、白髪ネギを用意しました
豚バラ肉に火が通っていくと、脂がどんどん出てきます。波型プレートの凹の部分を通って、下の油受けプレートに流れていく仕組みが、サムギョプサル専用鉄板に似ていて便利です。
▲豚バラ肉とニンニクを並べて焼いていきます
▲プレスグリルメーカーは、肉から出てくる脂を受け止めてくれる油受けプレートが便利です
■肉に合うのはやっぱりビールですね
裏返して、表裏ともにしっかり焼き上がったら出来上がり。そうしたら適当な大きさにちぎったサンチュ(レタスですがサンチュと呼びます)の上にのせ、豚バラ肉の焼き上がりに合わせて焼いておいたキムチや白髪ネギ、サムジャンなどをのせて巻いたらできあがり。好みに応じてごま油と塩を混ぜたソースをくぐらせてもいいですし、いろいろな巻き方を楽しめるのがこの料理の醍醐味です。
▲おいしそうに焼き上がってきました
▲トングで肉をつかみ、キッチンばさみでカットしていきます
韓国料理だし、やっぱりJINROあたりを……と思いましたが、筆者はビールが大好きなので、まずは「コロナ・エキストラ」から。メキシコ生まれのライトビールは、やっぱりライムをしぼって中に放り込み、ラッパ飲みするのが最高。
いかにもライトビールという薄い味わいなのですが、カットライムをしぼるだけでリゾート感が出てきて、暑い屋外(ベランダ)飲みに合います。カットライムはセブン-イレブンなどでも購入できるし、この飲み方は家でも楽にできておすすめです。
▲サンチュに肉をのせて、キムチとニンニク、白髪ネギ、サムジャンを加えると完成
▲コロナ・エキストラはラッパ飲みが基本ですよね
■サンチュで巻いて食べるのがたまらなく旨い!
しかし、サンチュで肉を巻くという食べ方は最高ですね。焼き肉屋でサンチュで肉を巻いて食べたことがない人は、ぜひ一度は試してみてほしいですね。ご飯やお餅をのりで巻くとおにぎりや磯辺巻きになるように、肉をサンチュで巻くだけで素晴らしい一品に様変わりするんですよ。
続いてはヤッホーブルーイングの「水曜日のネコ」へ。大豆と小麦を使って作ったベルジャン・ホワイトエールで、オレンジピールとコリアンダーシードの爽やかな香りが特徴。とても飲みやすくて軽い口当たりだから、最初の方に味わうのにおすすめです。
▲2杯目は「水曜日のネコ」で。ホワイトエールならではの繊細な味わいも心地よい
▲肉を野菜で巻いて食べるというのを発明した人は天才ですね
今回は厚切りの豚バラ肉を使いましたが、そうするとなかなか脂が抜けないのが難点です。時間をかけて焼けばいいのとはいえ、サッと焼いて味わいたいというニーズも満たしたいのであれば、薄切りの豚バラ肉も組み合わせるといいかもしれません。
1杯目は軽い味わいのビールでしたが、肉料理には濃厚で力強いビールの方が合います。ということで同じくヤッホーブルーイングの「よなよなエール」にチェンジ。アロマホップ「カスケード」の苦味とフルーティーな香りが特徴のアメリカン・ペールエールです。
豚バラ肉をごま油にしっかりとくぐらせてからキムチ、ニンニク、白髪ネギ、さらにサムジャンまで、たっぷりと味を付けてもよなよなエールなら受け止めてくれます。夏空の下で(といっても家のベランダですが)ちょっと汗をかきながら、濃い味のサムギョプサルと濃い色のビールを飲む。最高の瞬間です。
▲コクが深くて苦味が強く、それでいてフルーティーなよなよなエールはサムギョプサルにぴったりです
ビール3種を味わったら、最後はやはり韓国料理らしく韓国焼酎の「JINRO」で締めましょう。乙類焼酎をソーダで割った「チューハイ」は、“何も足さない、何も引かない”の最高峰といったところ。料理とのマリアージュはありませんが、決して邪魔もしない。ただそこに寄り添ってくれるような存在です。
▲氷を入れたジョッキにJINROとソーダを流し込めばチューハイのできあがり。味付けを濃くしたサムギョプサルを食べたあとに、さっぱりとのどを流してくれます
「ベランダで焼き肉」というとマンションの管理組合などが飛んできそうですが、サムギョプサルは脂を落としてじっくりと焼き上げるスタイルなので、煙はそれほど出ません。この夏は「ベランダサムギョプサル」を試してみてはいかがでしょうか。
>> 連載「宅飲み家電」
<取材・文/安蔵靖志>
安蔵靖志|IT・家電ジャーナリスト 一般財団法人家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー、スマートマスター。AllAbout家電ガイド。ITや家電に関する記事執筆のほか、家電の専門家としてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。Facebookはこちら
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