ジャン=ルイ・ガセー、「Windows PCもARMプロセッサを採用せざるを得ない」

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Appleで元製品担当社長を務めたジャン=ルイ・ガセー氏が、AppleがARMアーキテクチャを採用したAppleシリコンをMacに導入する影響を受け、今後、「Windows PCもARMプロセッサを採用せざるを得ない」と述べています。

開発者移行キット(DTK)の評価

ガセー氏は、A12Z Bionicを搭載した開発者移行キット(Developer Transition Kit:DTK)のGeekbenchテストから、Appleシリコン搭載Macは、パフォーマンスを犠牲にすることなく、熱設計電力(Thermal Design Power:TDP)を低減できることを指摘しています。
 

Geekbenchテストによると、A12ZのパフォーマンスはMacBook Proと同等かそれ以上です。AppleはA12ZプロセッサーのTDPを開示していませんが、同プロセッサを搭載するiPad Pro(2020年モデル)は、18W電源アダプターを用いていることは参考になります。 これらから、将来のMacでApple Siliconに何が期待できるかがわかります。パフォーマンスを犠牲にすることなく、TDPを大幅に削減できます

 
同氏は、DTKではA12ZがiPad Pro(2020年モデル)ほどのパフォーマンスはまだ発揮していないとしながらも、課題はRosetta 2であるとしており、実製品発売までにはこれも解決されるだろうと述べています。

Windows PCに与える影響

ガセー氏はまた、AppleシリコンがWindows PCに与える影響も大きく、AppleがAppleシリコンを搭載する優れたデスクトップとラップトップを提供、MicrosoftもARM搭載Surfaceを改良して行く場合、DellやHPも最終的にこれに巻き込まれると予想しています。
 
同氏はその理由として、「AppleとMicrosoftがARMアーキテクチャ移行を進めれば、x86アーキテクチャは古いものに感じてくるだろう」ことをあげています。最終的には、Microsoftの決断がWindows PCの今後にとって重要になると、同氏は考えているようです。
 
 
Source:Monday Note via Wccftech
Photo:EverythingApplePro/YouTube
(FT729)


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