【特集】夏の最新ヒット傑作モノ
自宅で過ごす時間が増え、自宅でどれだけ有意義に過ごすか、が課題となっている。そんな中であえて、無駄に高まった意識をあえて低めにコントロールすることで、最大限の結果を生み出そうという「意識低い系」コンサルタントの小口覺さんに、自宅でゆる〜く楽しく過ごすためのアイテムをセレクトしてもらった。
「仕事での移動などに費やす時間が減り、自宅での余暇が増えました。そこで料理をする機会が増えました。仕事後にキッチンに立つと、仕事のことが頭から消え去り、一気に料理に無心になれます」
そんな気持ちの切り換えにより、仕事のストレスから解放される。だがそこにも落とし穴があるという。
「料理にこだわり過ぎると、今度は料理が仕事っぽくなります。想像していた味が再現できないなど、料理では当たり前ですが、そうしたことがストレスに繋がります。なんでもほどほどが良く、そのほどほどを実現できるのが調理家電で言えば、ほったらかし家電などです」
過度に意識を高めず手間もかけない。限られた空間、自宅にこもる時間が長いからこそ、調理家電に限らず、ドヤれつつも程よく力を抜ける家電や雑貨が求められるのだろう。
IT家電ライター 小口覺さん
特に隙間産業的なガジェットの評価やレビューを得意とする。近著に『ちょいバカ戦力-意識低い系マーケティングのおすすめ-』。サイト「IHC意識低い系コンサルティング」を開設。
1. 水や氷で冷えッ冷えの風を送る卓上冷風扇！
スリー・アールシステム
「ポータブルパーソナルクーラー KNA88103」（4990円）
節電が求められた時期は、扇風機の前に凍らせたペットボトルをセットする風景が見られました。同様な効果を手間なく実現できるのが、この製品です。コンパクトなので、デスクに置いても良し、バッテリー駆動でテント内を涼しくするのにも使えそうです（小口さん）
ポータブルサイズの気化式冷風扇。給水フィルターに水を含ませて風を通すため、水分を含んだ空気を排出する。扇風機よりも涼しい風を送る。W150×D160×H150mm／約900g
▲付属の保冷剤を凍らせて本体にセットすれば、さらにヒンヤリとした風が送れる。ダイヤルボタンで、多段階での風量調整が可能で、空気を乾燥させずに涼める
▲USB給電なので、パソコンなどとつなげて使えるほか、モバイルバッテリーを使えばアウトドアでも利用できる。コンパクトで重さも約900gと軽量なので、持ち運びしやすい
2. 通信料込みで1年間1円のトンデモスマホ！
楽天モバイル
「Rakuten Mini」（1万7000円）
通信料が1年間無料となり、さらに端末代が1円というキャンペーンが話題でしたね。画面が小さく文字入力しづらいなどの面はありますが、容量無制限でテザリングも無料なので...。話のネタにはかなり使えますし、Wi-Fiモバイルルーターとしても重宝しますよ（小口さん）
料金プラン「Rakuten UN-LIMIT」とのセット購入で、端末代が1円になるキャンペ ーンが話題に（現在は既に終了）。画面サイズは約3.6インチ。約W53.4×8.6× 106.2mm／約79g
▲片手に収まるコンパクトさが特徴。これでモバイル FeliCaや顔認証に対応し、1600万画素のカメラを搭載している。IPX52の防塵・防滴仕様なので、安心して使える
3. 楽曲に合わせて光でビートを刻むBluetoothスピーカー
バルミューダ
「BALMUDA The Speaker」（3万5200円）
同じ曲を聴くのでも光の輝きという演出が加わることで、イメージが変わって聴けます。キャンドルのような光の点滅なので、MVとは違い、イマジネーションを刺激しながら音楽が楽しめるんです。部屋を暗くして、そんな光を眺めながら音楽に浸るって、良いですよ（小口さん）
本体上部に直径77mmのスピーカーユニットを搭載し、360度に音を広げるBlueto othスピーカー。再生楽曲に合わせて3基のLEDライトが光輝く。内蔵バッテリーでの駆動時間は約7時間。径105×H188mm／約1kg
▲本体中央にスリーピースバンドをイメージした3基のLEDライトを配置。再生楽曲に合わせて明滅する。ろうそくの明かりを模したキャンドルモードも備える
4. じゅわじゅわぁ〜っと味が染み込む低温調理器
葉山社中
「BONIQ Pro」（3万2780円）
低温調理器は火を使わないので、基本は放置です。それだけで、安く買える鶏むね肉がジューシーな生ハムになり、ローストビーフも美味しく作れちゃう。わが家では、週に5回は使うほどに使用頻度の高い、すっかり定番の調理家電になっています（小口さん）
水を入れた鍋にセットして使う低温調理器。下味を付けた食材を、フリーザーバッグに入れた上で鍋に入れれば、あとはほったらかしで調理できる。W53×D103××H515mm／1kg
▲鍋に水をはり、本機をセットして使う。調理温度を5〜95°C、時間を1分〜99時間59分に設定可能。出力1200Wで素早く加熱する。本体はフルアルミボディ製
▲スマホとWi-Fi接続すれば、アプリを使って温度や時間を調節できる。最初の45分は80°Cで次の15分は90°Cで加熱する、といった複雑な設定も簡単に行える
5. とにかくお米が好きな人は一度は使うべき精米機
アイリスオーヤマ
「米屋の旨み 銘柄純白づき精米機 RCI-B5-W」 （実売価格：1万5000円前後）
コーヒー好きが自宅にミルを置くように、ごはん好きならば精米機を使いたい。玄米なら鮮度を保ったまま備蓄できるし、ビタミン類が豊富な5分づき米、胚芽米などのバリエーションが楽しめます。白米磨きコースなら、買ってきた白米も精米したての味に！（小口さん）
精米容量は1合〜5合。白米／純白米／胚芽米などのコースや、銘柄別の精米機能を備える。旨味と栄養を含む亜糊粉層を残しながらしっかり精米。W210×D308×H226mm／3.6kg
6. ベランダやガレージでも涼めるバッテリー内蔵の扇風機
Smartmi
「スマート扇風機 2S」（1万2980円）
DCモーターでバッテリーまで内蔵しているのにこの価格！ しかもアプリで風量を100段階で調節できる！ 100段階のなかで1段階の差がわかる人がいるんでしょうか? 『風量いくつでしょう』クイズで遊べそう（笑）（小口さん）
DCモーター搭載で7枚羽根を採用した扇風機。BluetoothとWi-Fiに対応し、スマホのアプリと接続すれば、100段階で風量調節できる。約W340×D330×H960mm／約 3.5kg
▲2800mAhのバッテリーを内蔵し最長20時間のバッテリー駆動が可能。電源を意識せずに部屋ではもちろん、ベランダや庭、ガレージなどでも使える。充電時間は約4時間
※2020年7月6日発売「GoodsPress」8月合併号掲載記事をもとに構成しています
＜文／河原塚英信＞
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