米シンクタンク、Twitteのやりとりネットワークをグローバル規模でマッピング!

SNS上のユーザー同士のコミュニケーションパターンは、世界にあるコミュニティの構造をあらわにするようだ。このほどアメリカのシンクタンク「ニューイングランド・コンプレックス・システムズ研究所」が、Twitterのデータを用いてをつながりをマッピングしている。

研究結果として、たとえばアメリカやヨーロッパといった主要エリアにおいては、エリア内でのつながりが強い一方、それ以外のエリアとのつながりは弱い傾向が示された。

Twitterのメンションを分析

研究者らは、Twitterのメンションを分析することで、世界中の情報の流れを視覚化している。2013年12月のTwitterデータを分析し、世界を約100km四方で8000区画に分割。それぞれのつながりをマッピングした。

コミュニティ間のつながりの強さを定量化した結果、世界に16の大規模コミュニティがあることを発見。たとえば南北アメリカには、英語圏、中南米諸国、ブラジルに独自の大規模コミュニティが存在する。同様に、ヨーロッパ、アジア、アフリカにもそれぞれに大規模コミュニティが存在することがわかった。

かつての階級制度による影響も

研究者らはまた、データをより細かいスケールで分析して、サブコミュニティを明らかにしている。これにより、国や都市における強固な地域コミュニティがあらわになり、たとえばイスタンブールでは、特定エリア内限定のやりとりが交わされているという。

研究者らは、地域や言語、歴史的背景の影響についても分析。たとえば、植民地を所有していた国では植民地国とのやり取りが少ない傾向にあり、かつての階級制度がやりとりを阻害している可能性があるという。

世界規模でTwitterのやりとりネットワークを俯瞰することで、つながりや分断が一目瞭然だ。研究内容の詳細はChaosジャーナルに掲載の論文で確認できる。

参照元:Geographical fragmentation of the global network of Twitter communications/ AIP


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