2015年に米国サンフランシスコで誕生した体験型ストア「b8ta」が、2020年8月1日に日本初進出となる2店舗(新宿マルイ本館1階、有楽町電気ビル1階)を同時オープンする。
このたびのオープンに先駆け、店舗内の写真と全145種類以上の出品商品ラインナップを初公開。期間限定商品や他社とのコラボ企画なども発表した。
RaaSモデルのパイオニア
「b8ta」のミッションは「リテールを通じて人々に“新たな発見”をもたらす」こと。出店へのハードルを下げ、消費者が世界中のよりよい商品と出会える場を提供すべく、RaaS(Retail As A Service)のパイオニアとして米国に23店舗、ドバイに1店舗の計24店舗を展開してきた。
RaaSとは、実店舗への出店をより手軽に実現するための包括的なサブスクリプションモデルのことだ。店舗運営に必要なスタッフの手配やシフト管理、在庫管理、物流サポートなどが月額出品料金に含まれているのが特徴。
また、店内に設置されたカメラと、商品横に設置されたタブレットから収集したマーケティングデータが出店者に開示されるため、その後のマーケティングに活用できるのも魅力だろう。
日本上陸を目指して
そんな「b8ta」が日本上陸するにあたり、2020年1月にb8taとEvolution Venturesが合弁でb8ta Japanを設立。新宿と有楽町への2店舗同時展開を決定した。
4月より、スタートアップ企業やD2Cブランドの出店をサポートする「b8ta スタートアップ・D2Cサポートプログラム」を開始し、出店希望者を募っている。この取り組みは、b8taがスタートアップ企業やD2Cブランドに対し、1社あたり月額22万円を上限に最大2カ月間補助するというものだ。
そして6月には、Webサイト多言語化ソリューション「WOVN.io(ウォーブン・ドットアイオー)」を提供するWovn Technologies株式会社と業務提携し、日本進出の際の障壁のひとつである言語の課題解決に乗り出した。
注目の店内、出店商品は!?
こうして8月1日のオープンへの準備を進めてきた同社はこのたび、新宿と有楽町2店舗内の写真と商品ラインナップを初公開。
店舗内には、出店者が商品を陳列する一般的な区画と、中規模の区画に仕切られた半個室のエクスペリエンスルームがある。エクスペリエンスルームは、出店者が独自に壁面装飾や什器などを設置することができ、ブランドの世界観とともに商品を体験できるスペースだ。
エクスペリエンスルームは、新宿に1室あり、オープン時はネットショップ作成サービス「BASE」の加盟店が出店予定。有楽町には3室あり、オープン時はGoogleとホームセンターを運営するCAINZの商品が並び、もう1室はコラボ企業とのイベントスペースとして使われるようだ。
今回コラボするのはテックアパレルブランドの「スタンプ」と家族型ロボット「LOVOT」。「スタンプ」とはスタッフの制服のデザイン・制作においてコラボし、「LOVOT」は有楽町店の週末店長として活躍するとのこと。
出店商品は、ガジェットやオーディオ機器、コスメやファッション、スポーツ用品やアウトドアグッズ、ライフスタイル、食品と幅広いラインナップ。
例えば、VRヘッドマウントディスプレイ「Pico G2 4K」やスマートアートキャンバス「Meural Canvas II」、顔認証機能をベースとしたAIアシスタント「PLEN Cube」などイノベーティブな商品が並ぶ予定だ。
- Original:https://techable.jp/archives/132878
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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