アート作品を共同保有できる日本初のプラットフォーム「ANDART」を運営する株式会社ANDARTは、2020年7月29日正午より、バンクシーの幻のシルクスクリーン作品のオーナー権の販売を開始すると発表した。
風刺のきいた作風やゲリラ的なパフォーマンスにより、多くの人の心を掴んでいるバンクシーの作品のオーナー権が単価1万円で販売されるようだ。ちなみに、オーナー権の総額は5,800,000円。
新しいアートの持ち方・楽しみ方
「ANDART」は、「アート作品は高額だ」という固定概念を打ち砕いたといってもいいサービスだ。あるひとつの厳選された作品を複数人で共同保有し、オーナー権の所有枠に応じて鑑賞をはじめとするさまざまな優待を受けられるという仕組みになっている。
作品オーナーになることで、オーナー限定の鑑賞イベントへの参加、SNSでのシェアも可能なデジタルのオーナー証明書の発行、自分の名前が作品とともに掲載された作品をオンライン上で鑑賞するなど、気軽にアートコレクター体験ができるのが人気の理由のひとつだろう。
ほかにも、資産としてのアートという観点からマーケットレポートの閲覧やオーナー権売却などが可能だ。ちなみに、今後は会員間オーナー権取引の機能をリリース予定とのこと。
2019年6月にβ版をリリースした同サービスはこれまで、11作品のオーナー権販売を行い、会員数4,000名、合計取扱高累計1.3億円を突破している。直近の作品では、販売開始10分や2時間など短時間での完売が続いていることから、このたび購入を検討の人には事前の会員登録をおすすめしている。
バンクシーの節目ともいえる一作
12作品目となる今回は、なんとあのバンクシー作品だ。1990年頃からイギリスのストリートで活動を始めたとされるが、名前や姿は一切不明のアーティスト。
そんなバンクシーの「Sale Ends (v.2)」と題したシルクスクリーン作品が今回販売される。
同作は、2006年にLAで開催されたバンクシーの個展「Barely Legal」のために制作されたもので、以降、販売されることはなかった。しかし、2017年12月にバンクシーが自身のシルクスクリーン作品を販売していたストア「Pictures on Walls」を閉店する際に、限定500部を抽選販売した作品だ。
作品のなかの「Sale Ends Today(販売は今日で終わり)」という文字や、その看板にすがるような人々の様子にバンクシーらしさを感じる一作となっている。
ちなみに、同作はバンクシー本人のサインにくわえ、バンクシー自身が設立した自身の作品の販売や真贋鑑定を行う機関「ペストコントロール」による証明書つきの真作とのこと。
注文方法は、「ANDART」に会員登録後、サービスページ内より注文したい作品の作品ページ内でオーナー権の購入数量を選択し、お支払い方法(クレジットカードまたは銀行振込)を選択、購入内容と支払金額を最終確認して注文を確定して支払いが済むとオーナー権を得られる。
- Original:https://techable.jp/archives/132938
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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