香港に本社を置くカウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ(以下、カウンターポイント社)は、今年第2四半期のスマートフォン世界市場に関する調査結果を発表した。
ファーウェイが出荷台数でトップに
今年第2四半期において、世界市場全体でのスマートフォンの出荷台数は約2.7億台だった。これは前年同期比でマイナス24%の数字となり、過去最大の落ち込みを記録したという。
そんな中、出荷台数で首位を獲得したのは中国のファーウェイだ。カウンターポイント社のアソシエイトディレクターであるTarun Pathak氏によれば、ファーウェイの首位獲得の裏には「新型コロナウイルスに起因する特殊な市場シナリオ」があったとのこと。
中国市場は、欧州や北米といった他の市場と比べて、新型コロナウイルスの影響からの回復が進んでいるという。中国におけるスマートフォン出荷台数は前年同期比で17%減少したが、他地域との比較で減少幅は小さかったようだ。ファーウェイは同国の市場をメインに売り込みを続けてきたため、市場回復の効果が業績に表れたとしている。
5G市場は中国が牽引している
スマートフォン市場全体が縮小した中で、5G対応スマートフォンの出荷台数は好調な様子。
カウンターポイント社のリサーチアナリストであるAbhilash Kumar氏によれば、5G対応スマートフォンの出荷台数は前期比で43%伸びたとのこと。この流れを牽引しているのは中国で、魅力的な5G料金プランや優れた5G対応モデルの存在により、同国では5Gのプロモーションが着実に進んでいるようだ。
(文・早川あさひ)
- Original:https://techable.jp/archives/134537
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:早川あさひ
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