米研究者たちが、スマートフォンに内蔵されているセンサーを使って歩行認識を行い、法的に飲酒運転と判断されるリミット以上の飲酒を検知する実験を行ったところ、約90%の正確さで見極めることができた、と英BBCが伝えています。
毎時間ウォッカドリンクを与えて実験
ピッツバーグ大学の研究では、わずか10歩の歩行から、スマホを身体に取り付けたユーザーが酔い過ぎかどうかを高確率で見分けることができたといいます。
実験では、21歳〜43歳の22人の被験者が、ウォッカにライムジュースを混ぜた飲み物を、血中アルコール濃度が血液1ミリリットルにつき0.8ミリグラム(=血中濃度80mg/dL)になるまで毎時間与えられました。
米国、英国、ウェールズ、北アイルランドでは、酒気帯びの判断基準は、血中濃度80mg/dLとなっており、スコットランドでは血中濃度50mg/dLと定められています。
将来的には飲みすぎを知らせるアプリ開発につながるか
被験者には、スマホを背中に取り付けた状態で、まっすぐに10歩歩いてもらい、反転し、帰ってきてもらうという歩行タスクを2時間ごとに行ってもらいました。
その結果、研究者たちはスマホのセンサーによる歩行認識から、約90%の正確さで被験者が酒気帯びの判断基準をオーバーしているかを検知できたとのことです。
将来的には、自動車とスマホを連動させ、飲みすぎたときイモビライザーが発動し、運転できなくする仕組みや、飲みすぎ状態を友人に知らせるアプリの開発につながる可能性がある、とマンチェスター大学のサイバーセキュリティ専門家のダニエル・ドレンスナー教授はコメントしています。
Source:BBC
Photo:Tatsuo Yamashita/Flickr
(lexi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-307999/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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