現場で実際に使える「空飛ぶ救急車」の開発・生産・投入を目指す。
CityHawkがベース
街中での大惨事で、救急車やヘリコプターなどが現場に近づけない場合に活用できるVTOLを協力して開発する。
ベースとなるのは、Urban Aeronauticsがすでに開発し、フライトテストも行っているVTOL のCityHawkだ。VTOLは和訳名にある通り、垂直に離着陸する能力を有する。そのため、滑走路や専用ポートを必要とせず、あらゆる場所にアクセスしやすい。つまり、現場に早く駆けつけられる。
ブレードの露出なし
多くの企業が開発を進める空飛ぶタクシーもVTOLだが、救急車向けのCityHawk改造バージョンが通常のVTOLと一線を画すのは、ローターやブレードが内部に収納されている点だ。
Urban Aeronauticsが公開したイメージ図を見ると、改造バージョンは大型のセダンのようなデザインで、前部と後部にローターやブレードが内蔵されている。この構造ではブレードが回転していても周囲にいる人の安全を確保できる。
改造バージョンはまだプロトタイプもできていない段階だが、計画では最大積載量は760キロで最高速度は時速270キロ、パイロット含む5人が搭乗した場合の航続距離は150キロとなっている。
Urban Aeronauticsは3〜5年以内に開発を完了させて米連邦航空局の認証を得たい、としている。
(文・Mizoguchi)
- Original:https://techable.jp/archives/135217
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi