Volkswagen(フォルクスワーゲン)は、米国向けに出荷される初の新IDシリーズ車となる全電動SUV「ID.4」の生産を開始した。
2020年9月に予定されているワールドプレミアに先駆けてドイツのツヴィッカウ工場で8月20日に始まった。同社の全電動IDブランドとして初のモデルで、2025年までに電気自動車を年間100万台販売するという野心的な計画の第1弾となったID.3に続くのがID.4だ。ID.3の生産バージョンは2019年9月に発表され、出荷は2020年9月に始まる。
ID.4はフォルクスワーゲンのフレキシブルなモジュラーシステムであるMEBプラットフォームを採用する2つめの電動自動車でもある。MEBプラットフォームは電気自動車生産のための共通パーツの母体であり、同社は生産が効率的に、そして費用対効果が高くなると説明している。欧州でのみの販売となるハッチバックのID.3がMEBプラットフォームを活用した最初の車だ。
ID.3と異なり、ID.4は中国、欧州、米国で生産・販売される。生産はツヴィッカウ工場で始まっているが、同工場を電気自動車専用に変えるのにフォルクスワーゲンは12億ユーロ(約1497億円)を投資した。2021年までにツヴィッカウ工場は年30万台の電気自動車を生産するようになる。
VW Groupのeモビリティ担当役員であるThomas Ulbrich(トーマス・ウルブリッヒ)氏によると、中国にある2つの工場も2020年にID.4の生産を開始する。テネシー州チャタヌーガの工場でのID.4生産は2022年に始まる予定だ。
関連記事:フォルクスワーゲンが全電動ID.3ハッチバックを6月に販売開始
カテゴリー:モビリティ
画像クレジット:Volkswagen
- Original:https://jp.techcrunch.com/2020/08/22/2020-08-20-vw-kicks-off-production-of-its-all-electric-suv-the-id-4/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Kirsten Korosec
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