何かを数か月どこかに保存しておきたいことがある。引っ越しをするんだけど、まだ用意ができてないとか、部屋を片付けるために一部の品物を避難しておきたいときなどだ。方針が決まれば、それらの物と正式にお別れすればよい。
しかしそんなとき、便利な保存庫が見つからないことがある。保存庫の大手チェーンもあるけど、レンタル倉庫やトランクルームという業態(セルフストレージ業)は個人経営の零細ショップがほとんどで、テクノロジーを導入する余裕はない。見つけるためには、古臭いWebサイトをいくつも調べたり、電話をたくさんかけたり、面倒な書類を書かされたりする。
トロントのスタートアップOpenUnitは、それを直したい。同社はオールインワンのソリューションでセルフストレージサービスのShopifyを目指している。フロントエンドでは分かりやすいインタフェイスで予約がしやすいこと、そしてバックエンドではファシリティマネージャー(施設・設備の管理者)の雑務を何でもこなすことが目標だ。OpenUnitを利用してセルフストレージを開業すると、それは最初からデジタルとテクノロジーの利便性満載だ。
同社の管理ツールは以下のことをやる:
- 予約をするためのホワイトレーベル型のサイト
- 単品管理(バルクでない)
- 費用追跡
- 料金/売上分析
- リース署名のデジタル化
- 見込み客と既存の関係を管理するCRM
ファシリティマネージャー(セルフストレージ開業者)への月額の課金はなくて、クレジットカードを処理するとき一回の利用料の2.9% + 30セントを手数料として取るだけだ。
共同創業者のTaylor Cooney氏とLucas Playford氏は、地主が今貸している土地を売りたいと言ってきたときセルフストレージのプラットホームを思いついた。数日以内に出るなら金を出すと言うので、いろんな物を収めておく場所があればその「数日以内」は可能だ。そしてその場所探しを通じて、セルフストレージがきわめて遅れた業態であることを初めて知った。
二人は最初、ちょっと変わったサイトを考えた。それはHotwireのような検索システムで、顧客の地元に物件を見つけたら顧客に代わって月額料金の交渉をする。小額の手数料も取る。しかしファシリティマネージャーと仕事をする機会が増えると、市場にあるツールやシステムのギャップに気づくことが多くなった。で結局彼らは、セルフストレージの経営者のためにファシリティマネージメントの仕事を代行するソフトウェアにフォーカスを変えた。
OpenUnitはY Combinatorの2020年冬季の生徒だ。それは3月に終わったが、彼らはデモデーをYCの2020年夏季までずらすことにした。それは、来週のイベントだ。3月も終わり近くになるとパンデミックがいよいよ深刻になり、カナダの首相ジャスティン・トルドー氏は海外にいる国民に即時帰国を命じた。帰国で忙しいときに会社を立ち上げるのは無理と悟った二人は、立ち上げを遅らせることにした。
数週間の非公開テストを終えたOpenUnitは、保管施設とその経営者の大量受け付けを開始している。同社はセルフストレージビジネスをやってみたい人のための勉強会もやっているから、ご希望の方はここで行列に並ぼう。
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[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)
- Original:https://jp.techcrunch.com/2020/08/23/2020-08-21-openunit-aims-to-be-shopify-for-self-storage-facilities/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Hiroshi Iwatani
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