株式会社CureAppは、同社が手がける治療用アプリ「CureApp SC ニコチン依存症治療アプリ及びCOチェッカー」(以下、CureApp SC)に関して、今月21日付けで厚生労働省から製造販売承認(薬事承認)を取得したことを発表。今後は、2020年度中の保険適用と上市を目指し、準備を進めていくとしている。
禁煙外来で治療を受ける患者をサポート
CureApp SCは、禁煙外来で治療を受ける患者の支援を目的として、医師が処方する医療機器だ。同製品は、患者用アプリ・ポータブルCOチェッカーに、医師用アプリを加えた3つによって構成される。
患者用アプリは、それぞれの患者の治療状況や体調などに合わせたガイダンスを、スマートフォン経由で提供する。また、ポータブルCOチェッカーを使えば、呼気中の一酸化炭素濃度の計測を自宅で行える。
これにより、患者の在宅中や勤務中など、従来は医療者の介入が難しかった「治療の空白期間」におけるサポートを実現。禁煙継続率の向上に貢献する。
そして医師用アプリでは、患者用アプリで入力された内容に基づいて、患者の様子を医師へ提供。より効率的で、質の高い禁煙治療が可能になる。
新しい治療法として注目を浴びる「治療用アプリ」
疾患治療のために医師が患者へ処方する「治療用アプリ」は、新しい治療法として国内外で注目を浴びている。
CureApp SCは治験によって安全性と有効性が確認されており、今年6月19日に、厚生労働省薬事・食品衛生審議会の医療機器・体外診断薬部会が薬事承認を了承していた。そして今回、厚生労働省から正式に薬事承認を取得。なお、ニコチン依存症への有効性で国から承認を受けた治療用アプリは、同製品が世界で初めてになるとのことだ。
(文・早川あさひ)
- Original:https://techable.jp/archives/135465
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:早川あさひ
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