2020年第2四半期(4月〜6月)の世界スマートフォン販売台数は、前年同期比で20%と大きく落ち込んだ中、iPhoneシリーズはほぼ横ばいだった、とのデータを調査会社Gartnerが公開しました。
2020年1月〜3月期に続き、前年同期比20%の大幅減
Gartnerは現地時間8月25日、2020年第2四半期における世界スマートフォン販売台数は2億9,467万台で、前年同期の3億7,029万台からマイナス20.1%と大きく落ち込んだと発表しました。
2020年第1四半期(1月〜3月)の前年同期比マイナス20.2%に続いての大幅な落ち込みの要因についてGartnerは、新型コロナウイルスの影響で中国を除く世界各地で外出禁止令が出たほか、小売店の営業休止、消費者が必需品以外への支出に慎重になったことなどを挙げています。
Appleは前年同期比マイナス0.6%、減少幅は主要5社で最小
メーカー別では、Samsungがシェア18.6%で1位を維持しているものの、販売台数前年同期比マイナス27.1%と大幅に落ち込んでいます。この落ち込みは、旗艦モデルSシリーズの販売が振るわなかったことが要因とみられます。
2位のHuaweiは、販売台数は前年同期比マイナス6.8%でシェア18.4%を獲得し、ほぼSamsungに並んでいます。中国市場での販売比率が42.6%を占めるHuaweiは、中国市場の回復と積極的な販売促進活動により、落ち込みを小幅に抑えることに成功しています。
3位のAppleは、販売台数3,839万台で、前年同期の3,852万台からマイナス0.4%と横ばいです。シェアは13.0%で、前年同期の10.4%から2.6ポイント伸びています。
iPhoneシリーズの販売が前年同期の水準を維持した要因についてGartnerは、中国市場の回復に加えて、4月に発売されたiPhone SE(第2世代)が旧モデルからの買い替えを促したためと分析しています。
Appleも、7月末の四半期業績発表で、具体的販売台数は非公開ながら、iPhone SE(第2世代)が予想を上回る好調だったことで、iPhoneシリーズの売上高が前年同期比で2%のプラスとなったと明かしています。
4位のXiaomiは前年同期比マイナス21.5%、5位のOppoは同じく15.9%と、それぞれ2桁のマイナスを記録しています。
インドでは史上最悪の落ち込み
回復傾向にある中国市場ですが、スマートフォン販売台数は約9,400万台で、前年同期比7%の減少でした。
販売上位5カ国で最も影響が大きかったのはインドで、インターネット通販すら制限される厳格な外出禁止令が敷かれた結果、前年同期比マイナス46%と史上最悪の落ち込みを記録しています。
Source:Gartner via 9to5Mac
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-309238/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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