研究開発型スタートアップのJij、2億円の資金調達を実施

株式会社Jij(以下、Jij)は、ベンチャーキャピタルのANRIおよび株式会社ディープコアをリードインベスターとし、株式会社みらい創造機構を引受先とする第三者割当増資を実施。総額で約2億円の資金調達を行っている。

スタートアップのJijによる取り組みとは?

研究開発型スタートアップのJijは、国立研究開発法人科学技術振興機構の大学発新産業創出プログラム(START)を通じて設立。同社は、イジングマシンや量子アニーリングをはじめとした最先端のハードウェアや研究手法を活用し、組み合わせ最適化の実用化研究を行う。

それと並行して、異なる事業領域ごとに調整が必要な量子最適化技術を実用化すべく、事業会社を対象としたコンサルティングおよび共同研究も進める。直近では、「交通信号制御の最適化」がテーマの共同研究を、豊田通商株式会社と発表。信号機の点滅スケジュール制御によって、自動車の待ち時間を既存方式から20%削減できるとしている。

資金を活用し、ミドルウェアなどの開発を加速

Jijは今回の資金調達により、同社が手がける最適化ミドルウェア「Jij-Cloud」の開発を加速。スマートシティの実現に必要とされる最適オペレーション計算に関して、新たなプラットフォームの構築を目指す。

また、ミドルウェアやクラウドサービスの開発にあたり、バックエンドエンジニアや研究者の採用も強化していくとのことだ。

PR TIMES

(文・早川あさひ)


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