株式会社セキドは、QYSEA社製の水中点検に最適化された最新産業用水中ドローン「FIFISH V6 PLUS」の販売を開始した。
同製品は、「FIFISH V6」シリーズ特有の高い機動性を維持したまま、ソナー測定やARレーザー測定などの機能を搭載し、船底調査やダムなどの調査において最大の効果を発揮する。
今回は、同社の産業用水中ドローン・ROVラインナップの新たな顔ともいえる「FIFISH V6 PLUS」の性能を紹介したい。
小型ながらパワフルな機体!
同製品は、重量約5kgと小型ながら深度は最大150mまで対応。これは、一般的な小型水中ドローンの1.5倍にあたる。
これだけ潜水できるとなると、バッテリー消費や水中での異物混入によるプロペラの破損などが気になるところだが、従来製品から大幅にアップグレードされたスラスターがその懸念を軽減してくれそうだ。
このたびのスラスターアップグレードでは、プロペラを金属製にして破損リスクを低減するとともにバッテリー消費を40%改善し、最長6時間の連続駆動と600時間のモーター耐久性、最大3.2knotsの高速性能を実現している。
ここまでの性能を見ても、時間のかかる調査や広範囲の調査に適していることはわかるだろう。しかし、同製品の優れた性能はこれだけではない。
作業効率もUPする!
水中作業において重要な要素のひとつとしてドローンからの画像や映像がある。同製品には、6,000ルーメンのLEDライトと4KウルトラHDカメラが搭載されており、その画質は申し分ない。
また、映像のできは操縦者の技術に左右されることもあるが、同製品は「距離ロックDLCAソナーシステム」を搭載。これにより、正面の対象物との距離を常に一定に保ちながらの撮影が可能となるため、対象物に近すぎたり、遠すぎたり、または衝突したりといったリスクがまったくないという。
さらに、高精度ARレーザースケーラーも搭載しており、画面上にバーチャル定規を重ねることで、対象物のサイズを1cm単位の高精度で測定可能。これにより、調査報告書の作成なども効率化できるとのこと。
ほかにも、データ記憶装置をSDカード仕様にバージョンアップし素早いデータ連携したり、Q-IF多機能拡張インターフェイスの搭載でアームやセンサーなどのオプション装着が可能となったりと、産業用水中ドローンの決定版ともいえる製品となっている。
- Original:https://techable.jp/archives/136073
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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