白内障診断を支援!アタッチメント型医療機器「Smart Eye Camera」

株式会社OUI(以下、OUI)は、アタッチメント型医療機器「Smart Eye Camera」(以下、SEC)を用いた白内障診断に関する臨床論文が、査読付き英文雑誌『Diagnostics』にて公開されたことを発表。SECによる診断は一定の信頼性を持つことが証明された。

慶大医学部発のベンチャー企業による取り組みとは?

「医療を成長させる」をミッションに掲げるOUIは、慶應義塾大学医学部の眼科医が2016年7月に立ち上げたベンチャー企業だ。同社が手がけるSECは、iPhoneのカメラと光源を利用した医療機器。iPhoneに取り付けて使用できるため、電気の通っていない地域や被災地などでも眼科診察が可能になる。

現在、発展途上国において白内障による失明が社会問題となっている。そこで、OUIはSECを通じて白内障診断をサポートし、失明の予防に貢献していく。同社は昨年から、ベトナムやケニアなどの医療過疎地への支援活動を開始した。また、今年4月には国際失明予防協会(IAPB)へ加入している。

従来の固定式細隙灯顕微鏡と同等の信頼性を証明

SECに関して今回公開された論文の標題は、「Evaluation of Nuclear Cataract with Smartphone-Attachable Slit-Lamp Device(スマートフォン装着型スリットランプによる核白内障の評価)」。同論文は、オンライン上で確認できる。

今回の臨床研究は、日本人の白内障患者64名を対象としたものだ。まず、眼科医が患者の目を固定式細隙灯顕微鏡で確認。その後、眼科医ではない人間がSECで撮影した画像を、眼科医が評価した。その結果、SECによる診断は、固定式細隙灯顕微鏡を用いた診断と同様の信頼性を持つことが証明されている。

PR TIMES

(文・早川あさひ)


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