米国時間8月31日、PayPal(ペイパル)は、新たな分割払い方式として「Pay in 4」の提供を開始した。名前が語っているように、これは利用者が購入に際して無利子の4回払いを選べる仕組みだ。同サービスはPayPalがすでに提供しているPay Laterシリーズの拡張であり、そこでもPayPal Creditのリボ払いやEasy Paymentsが用意されている。
Pay in 4では、30~600ドル(約3170〜6万3380円)の購入で6週間の4回払いを選ぶことができる。この仕組みは売り手のPayPal料金に含まれているのて、顧客にこのオプションを提供するための追加料金は必要ない。これは他のいくつかの「buy now, pay later」(信用販売)サービスと同じだ。
この短期分割払いオプションは、米国ユーザーに手数料や利息不要の後払いを可能にするものだ。最初の支払いを済ますと、残る3回の支払いは自動的に行われる。同機能はユーザーのPayPalウォレットにも表示され、支払いの管理を行うことができる。
Pay in 4 は、PayPalのEasy Paymentsのテストから生まれた。同社によると、顧客はある価格帯で6週間にわたる分割払いを好むことがわかったという。
新サービスがKlarna、AfterPay、Affirmなど他のライバルであるフィンテックサービスに対抗するためであることは明らかだ。これらのサービスは手数料や利子を事前にはとらなくても、ユーザーが支払いできないと延滞料金を取ることか多い(Money記事)。ちなみにKlarnaは、2週間ごとにカードに請求される無利子4回払いのプログラムを、直接の競合相手にも提供(Klarnaリリース)している。
PayPalアカウントは、ユーザーのクレジットカードまたは銀行口座と紐づけられているため、支払いを忘れる可能性は低い。ただし支払えなかったときは、手数料が発生する。金額は州によって異なり、これは州ごとに独自の延滞料金のしくみを定めていて、PayPalがそれに従わなくてはならないためだ、と同社はいう。
「昨今の小売や経済の厳しい環境の中、売り手は、追加コストをかけることなく、購入単価とコンバージョン率を上げる安全な方法を求めている。同時に消費者は、柔軟で責任を負える支払い方法を求めていて、オンラインでは特にそうだ」とPayPalのグローバルクレジット担当SVP(上級副社長)であるDoug Bland(ダグ・ブランド)氏が新サービスを紹介する声明で語った。「Pay in 4によって、我々は信用販売分野の先駆者としての歴史を作ろうとしている。PayPalの信用と高い普及率を活かし、消費者に柔軟で責任ある支払い方法を提供するとともに、売り手には売上とロイヤルティを高め、顧客の選択肢を増やす方法を提供する」と語った。
カテゴリー:フィンテック
タグ:PayPal
画像クレジット:PayPal
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )
- Original:https://jp.techcrunch.com/2020/09/01/2020-08-31-paypal-joins-the-buy-now-pay-later-race-with-new-pay-in-4-installment-program/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Sarah Perez
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