モバイル市場データプラットフォームを提供するApp Annie Japan株式会社は、「モバイル市場年鑑」などを発表し、モバイルアプリの市場動向を発信してきた。ときには、パブリッシャーにフォーカスしたり、マッチングアプリにフォーカスしたり、ファイナンスアプリにフォーカスしたり……。
そんな同社がこのたび、モバイルゲーム業界に向けた新サービス「Game IQ」をリリース。簡単かつ高精度にゲームアプリの市場・競合を分析する同サービスは、競争が激化するゲームアプリ市場のなかで収益を高めるための投資判断や意思決定をサポートするという。
Techable(テッカブル)では2020年6月に同社のカントリーマネージャー 向井俊介氏にインタビューを行い、モバイルアプリ市場の現状と今後のアプリ開発に必要な考え方などをまとめているので、興味のある方はぜひ。
市場・競合分析の必要性と課題
近年、ゲームアプリ業界の競争は激化し、日々膨大な数の新アプリがリリースされている。そのなかで生き残り、成長していくためには国内外を問わずより投資価値があるマーケットを見出すことと、アプリのヒット精度や収益性向上が求められるだろう。
そこで重要になってくるのが市場および競合分析。しかし今は世界的にゲームアプリのカテゴリーの分類方法が統一されておらず、ひとつのアプリが複数のサブカテゴリーに分類されるなど、既存の指標が活用しづらいという課題がある。また、精査されていないカテゴライズをもとに分析するにしても、大きな手間とコストがかかるという状況。
こういった課題を解決してくれそうなのが「Game IQ」。同社とゲームアプリ業界を牽引する企業との共同開発の結果誕生した新サービスだ。
客観的なカテゴリー分類がカギ
「Game IQ」は、業界初となるデータサイエンスと機械学習を活用し、簡単かつ高精度なゲームアプリの市場・競合分析を提供する。
世界28,000以上のゲームアプリが客観的なカテゴリーに分類されており、マーケターは分析のための指標を自由にカスタマイズしながらプラットフォーム上で簡単にレポートを作成することが可能となるようだ。
主な機能として、市場での人気ジャンルやマネタイズモデルの傾向を抽出し、自社タイトルと相性のいい地域あるいはゲームジャンルなどを分析してパブリッシング活動を高度化させるというものがある。
また、開発段階でのゲーム属性やテーマ分析をタイムリーに実行し、ベンチマークすべきゲームテーマの発掘や開発業務の高度化をサポートすることも可能。さらに、特定のジャンルに特化した企業の発掘や、パートナー企業の選定なども容易にすることができるようだ。
同サービスにより、製品開発やユーザー獲得、マネタイズ、マーケティングなど客観的な分類をもとにした正確な市場・競合データを指標から、より高精度の市場・競合分析が可能となるとのこと。
- Original:https://techable.jp/archives/136604
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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